今回は笛吹市石和町に2023年9月30日にオープンした【みしま】さんへ。
コチラのお店は、数年店を閉めていた訳ですが、2023年9月末より電撃復活リニューアルオープンを果たすことになりました。
店主さんは【食堂 みしま】の元々の大将を、実の親父さんのように慕う狭東エリア出身の方。長らく閉めていたこのお店を、昔からの縁のお陰で復活させ、従来の食堂メニューと店主さんがこれまで数多くの県内外のラーメン店で修行を重ねてきた実績を活かした「ラーメン」も商品化させて晴れてオープンとなった訳です。
この場所でのオープン前には、他県での出店に関するお声を貰っていたようだが、自身の地元だからと山梨での出店を決断した流れとなっているようです。
素晴らしい才能が山梨に留まってくれてよかったワイ
お店の営業形態は、ラーメン専門店と言うよりは以前の営業スタイルを受け継ぎ【食堂】として運営。その中で数種のラーメンも提供している。
コチラのお店は、俺たちのラーメンが監修するYBS山梨放送「ててて!TV」で、2023年12月1日に放送された『2023山梨NEWラーメン(ルーキー麺)TOP5大調査』で第1位に輝きました。
店名:みしま
最寄駅:石和温泉駅より徒歩16分
電話番号:055-262-6618
営業時間:11:00〜14:00 18:00〜26:00(金曜・土曜のみ27:00まで)
定休日:水曜)
SNS:Instagram
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は笛吹市石和町八田。
石和温泉外西側の「さくら温泉通り」沿い。昔より【みしま】と言う名前で石和温泉街西側で営業していた大衆食堂。場所・建物・食器をそのまま使う形で営業しています。
そのため、近年のオープン店舗のような真新しさは一切感じなく不思議な感じ。外観からも運営しているのはきっとおじちゃん・おばちゃんがやってるんだろうなぁと思うほど。
駐車場は店前に停めれますが少台数のみ。その他には店に向かっての左にある『みなもと旅館』の砂利の駐車場の東側(みしま側)にも表札が設置しており駐車可能となっています。向かいの敷地に留めると注意されることがあるようです。
店の入り口には祝いの花。少し見にくいですが、食べログ百名店EAST受賞経歴のある【中華蕎麦 時雨】からの花が届いています。山梨で中華蕎麦 時雨と聞いて、ピンと来る人も僅かながらいるかもしれません。
遡ること数年前、甲府市上石田にあった「横浜家系ラーメン 葵」「中華そば 空蝉」「快晴屋」と移り変わった店を覚えているでしょうか?コチラの店主さんは神奈川の【時雨】の味に惚れ、プロデュースしてもらう形で甲府でオープンをしましたが今は閉店しています。
その時の店主さんの双子のご兄弟が、この「みしま」を運営しているのです。双子のご兄弟さんも時折コチラのお店を手伝っていますよ。
みしまの店主さんは時雨での経験は勿論、多くの都道府県でラーメン店の修行・出店をしてきた若くして経歴豊かな方。
この店構えでどんなラーメンを作り上げるのか楽しみです。
店内に入りメニュー表をチェック。
メニュー表には大衆食堂らしい定食類・一品料理が目に入る。その中で少ないが「拘りのラーメン」メニューもラインナップ化。「淡麗煮干しソバ」「濃厚魚介豚骨つけ麺」「昔ながらの醤油ラーメン」と味わいの異なる3種を展開。
お好みでトッピング類もあるので、味玉(出汁玉子)など希望の方は申し出ましょう。
店内を見渡すと古びた感じはあるが、比較的清潔に保たれている。カウンター席・小上がり席とあり、混雑しなければ比較的ゆったり座れる。今後、個人的な見立てでは混雑してくるとは思っているが、時折店主さんワンオペの時もあるので、混んだら混んだで商品提供は遅くなる可能性もあります。
なお、店主さんの願望としてはカウンター席だけのお店にしたい模様。
なお、卓上にはラーメンに使えるような調味料はありません。ラーメンそのままの味わいに自信があるのでしょう。
店主さんとも結構話をさせて頂いたが結構なラーメンへの情熱・こだわり持っている方と推察。
千鳥の大悟をシャープに優しくした雰囲気で、話し口調もなんだか大悟に似ている店主さん。「繁盛しすぎるのもちょっと嫌だから、あまり知られていないくらいが良いですよ」とは言っていたが、やはり売上がないことには店も続かないから広めさせてもらいますよ!マスター!ww
着丼です。
ここ笛吹市石和町だよね!?石和でこんな麺線見たことないよ!!という圧巻の美しさ。
予想だにしない店の場所で、思いもよらないラーメンが登場しました。
トッピングは鶏・豚チャーシュー・ばら海苔・紫玉ねぎ。
スープは色合い美しい淡麗系の煮干し醤油清湯。
ビジュアル通りの洗練感。すっきりクリアな飲み口で煮干しがズドンと味覚にアプローチ。豪華に煮干しを使用しているがスタンダードすぎる煮干しではなく、少々旨みの変化・フックを感じれる旨みの表し方。
煮干しの中には烏賊煮干しも投入しており、従来の煮干しと感覚の違う味わいは烏賊由来なのかな?と思います。
煮干しはキツすぎず、絶妙な旨みを感じさせエグみもありそうでない飲みやすさ。ニボラーでもそうでない人も楽しめる海の恵み感じるスープです。
都内などでも、この手の煮干しは低加水のパツパツ麺が王道であり定番。
やはり強めで美味しい煮干しにはパツパツ麺が合うのでしょう。コチラの麺も歯切れの良いパッツン麺。啜り心地も良くのどごしも良い。発注麺ではなく自家製麺を使用のようだ。店には製麺設備はないが、他の場所で製麺しているらしい。
チャーシューは鶏と豚。いずれも低温調理で本来持つ動物の肉の旨みを出している。優しく・香り豊かで美味しい大人な味わいのチャーシューです。出汁玉子も優しい味わいで美味しい。
味変でバラ海苔・紫玉ねぎは、風味や食感の変化を齎してくれます。全体的にもバランスが良くクオリティの高い一杯。
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コチラは実は店主さんのイチオシ濃厚魚介豚骨つけ麺となります。
シンプルながらもコチラもしっかり麺線が整えられ美味しそうな一杯。
濃厚魚介豚骨つけ麺では淡麗煮干しとは違う麺を選んでいます。
麺の形状は中太の平打ちタイプ。豚や魚介の旨みを抽出しまくったドロドロつけ汁が麺に絡みまくる。動物系と魚介系の旨みは相互でバランスよく協力し合い、滑らかな甘みと旨みが怒涛の如く押し寄せる美味しさの表し方。
煮干しソバの麺の形状とは違ってモチッと存在感が強い麺で、美味すぎてズルズル啜りすぎてしまう!
腹ペコはんは大盛り必至やな!
つけ麺のチャーシューも煮干しソバのチャーシューとは違い、ジューシーさが際立ってメチャウマ!!
このチャーシュー旨味しか感じません…
名店の数が少ないラーメン不毛エリアとも称される笛吹市エリアで、は頭一つ抜きん出るような抜群に美味しくオススメできる一杯。是非一気にお店に押し寄せず、少しずつこの美味しい一杯を味わって欲しいです。
コチラは暖かくなる季節限定の『冷やにぼ』。淡麗煮干しソバの冷やし仕様となります。
冷やにぼは2024年のGW明けより正式メニュー化。暑くなる季節だけの限定メニューとなります。
イラストの通り冷やしラーメンに小ライス・薬味が付いてきて、締めの茶漬けにもできます。
冷やしの淡麗煮干しソバに関して通常のラーメンと違うのは、大葉と梅・レモンがついてきます。彩りも華やかです。
薬味にはワサビ(結構辛い)・刻み海苔・塩昆布がついてきます。
スープは淡麗系で色も美しく醤油カラーで澄んでいる。
少しかえしも普通のラーメンよりも濃いめにしているとは思うが、爽快感あって煮干しの旨みもしっかり。香味油も入っているが、冷やしということもあり、ラーメン以上にスッキリしていて後に残らない感じ。
濃厚系のラーメンとは対極の位置にあるような大人な冷やし煮干しと言う印象で、スッキリさっぱり美味しい!!
麺は通常のラーメンの麺と同様らしいが、通常のラーメンより倍の時間を要して茹で上げているらしい。
なのに麺を啜ると通常ラーメンよりもコシがある不思議。麺は茹で上げた後の冷やしでキュッと締まるんだなぁと再認識。麺は締まりとコシがあって通常ラーメン以上に美味しく感じます。
コチラも上記『冷やにぼ』同様に2024年GW明けから正式リリースのTKM(たまごかけめん)となります。
神奈川県のゴールデンタイガー発祥の人気商品TKMのインスパイア商品をみしま仕様で提供。花鰹・焼きばら海苔・酢橘を別皿で頂けるので、お好みで混ぜ込んで頂きます。酢橘は食べる直前で麺にかける。
水で締められた中太の平打ち麺が食感・コシが良くて美味しい。そこに生卵・花鰹・焼きばら海苔を混ぜ込み磯の風味感がアップ。特にTKMの特性上、タレの美味しさもそうだが麺の美味しさもダイレクトに感じ、特に麺の『のどごし』はみしまトップクラスの印象。
爽やかに豪快に麺を啜って頂くことができる一杯です。
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こちらは2024年10月頭あたりで販売開始されたオープン1周年の限定ラーメンの『塩』です。トッピングは鶏&豚チャーシュー・三つ葉・アーリーレッド・メンマ。
因みに1周年の限定ラーメンは醤油と塩を展開。店主さんは塩の方がいいかな…と言う事で塩をチョイス。
スープは塩らしい色合いで薄ら濁りある仕様。見た目にはただ綺麗な塩ラーメンですが、こちらのラーメンは「貝」を主役にしているんです。
そのため、ファーストコンタクトで貝・貝・貝!「カーイカイカイ!」と怪物くんもビックリの貝感アタック!最初は強い貝だが、徐々にバランスの良い貝スープに変化する様を感じる。
しじみ・あさり・ホタテ等の貝類。香味油はしじみ油をあしらい、みしまの淡麗系技術に貝のエッセンスが加わりめちゃ美味い!温度が冷めたら貝が際立つので、ライス入れて貝出汁茶漬けにして食べたいくらい。
麺もみしまの代名詞のパツンとした中細麺と比較すると全くの別物。麺の太さこそ変わらないが、弾力の良さ・質感は従来のラーメンらしさを強く感じさせる。
限定メニューではあるが、かなりハイレベル故にグランドメニュー化してほしいほど。みしまの淡麗煮干しを凌ぐほどの美味しさかなり満足!
【食堂 みしま】のまとめを以下に記載します。
- かつての食堂メニューを継承し、オリジナルのラーメンメニューも用意
- 外観からは想像できない美しすぎるラーメンが登場する
- 営業時間は長く比較的訪れやすい
ごちそうさまでした。