今回は東京都武蔵野市吉祥寺に2025年4月29日にオープンを果たした【迂直(うちょく)】さんへ訪店。
迂直さんは元々杉並区天沼に現【there is ramen】の場所で2018年12月から店を構えており、2021年1月に閉店。実営業年数3年と多くはない年月だったが、その間食べログ百名店3年連続受賞。食べログ評価点3.95と凄まじい勢いでモンスター級のラーメン店へ成長していった。
つけ麺専門店としては、東京都内どころか全国でもトップクラスの実力店かもしれない。
そんな迂直さんが吉祥寺の地で復活オープンを果たし、聞いた話によるとオープン時最大150名が並んだ事もあったようだ。個人的にもGW中に行ってみたが、終わりの見えない行列に断念。GW後に再度訪店してつけ麺を食すことに成功。2025年オープンの店の中でもトップクラスに美味いであろう名店のレポを以下に記載していきます。

ちょっと感動してまったぜ!
店名:迂直
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺A館 B1F
最寄駅:吉祥寺駅より徒歩3分
電話番号:不明
営業時間:11:30〜16:00(店の早開けあり)
定休日:月曜・木曜
SNS:X
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。

お店の場所は東京都武蔵野市吉祥寺本町。
最寄駅は吉祥寺駅で徒歩3分ほど。コピス吉祥寺と言う商業施設の地下1階に店を構えています。以前と同じような路面店ではなく商業施設の中に入居しているので注意。
基本的にコピス吉祥寺の地下から直接お店に入店することは不可能。何故なら迂直さんの行列は果てしなく長いから。

迂直さんは大繁盛店故にほぼ必ず外並びが発生します。外並びはエグい時で100名以上も並ぶ時があるほどなので、是非ともtable checkなどの予約者優先入場システムが欲しいところ。


外並びは店の入口から8名ほど着席待機可能。以降はコピス吉祥寺の地下1階の外から階段を上り地上へ列を繋いでいきます。
更には2階へ上がる階段も使用して長い列を形成。個人的な体感では、平日に地上から2階に上がる階段で7人目くらいの並び順で入店まで約100分。退店まで120分くらいの感覚でした。
お店のご厚意として、営業時間は公式では11:30からスタートだが、混雑具合を見ながら11:00頃から店明けすることも増えています。今後も実質11時オープンになることが増えそうな感じです。



コピス吉祥寺のFood Terrace の1階ゲートを潜ると、ようやく地下の入口が見えてくる。ここからコピス吉祥寺の中に入り待機椅子に座るまで約30分位となる。

商業施設内の図面。迂直さんは2番の場所に位置している。

お店の暖簾や貫禄ある表札が見えたときには、長い行列の並びから解放され、ホッとする場面でもある。この辺に来たときには、店員さんから食券購入の促しがある。

店内に入り、タッチパネル式券売機で食券購入。お店のラインナップは旧店舗時代にはラーメンもあったが、現在は基本的に昆布水つけ麺オンリー。トッピングの種類は特製・味玉・通常となっている。
通常麺量が220グラム・大盛り麺量が330グラムとなり、大盛りは追加料金が必要。割スープも有料。なお、特製トッピングは仕込み限度があるようで、一定の食数を超えてしまうと完売となってしまうようだ。特製お目当ての方は早めの並びが必要となる。

店内に入りまず最初に驚いたことが、その素晴らしい空間に対して。座席はカウンターのみの12席だが、木造りの1枚テーブルに顧客全員が腰掛けれる形状となっている。
店内は清潔感にあふれて明るく美しい。現代らしくスタイリッシュだけど和を感じる空間。厨房は奥にあり、フロアサービス担当は円卓の内側でサービスや配膳に徹する。お客さんの視線を一気に浴びて、まるでステージ上でパフォーマンスするアーティストのよう。
働き手側としても、非常に魅力的で夢のある空間のようだと顧客目線からも見えた。

店主さんは厨房で腕を奮い、フロア担当はそれぞれの仕事を全うする。従業員それぞれが自分の役割に適している印象で、超混雑店でありながらも、つけ麺提供の回転はそれなりに早かった。
凄い空間だが、商品の作り手がお客さんの空間と別の場所にあるため、お客さんの表情を見ながら調理できないのは少々心残りではないかな?とお節介心的に感じる部分があった。


卓上調味料はきめ細かいお塩・唐辛子。また、オススメの昆布水つけ麺の食し方ガイドのPOPも置かれていました。

着丼です。
特製つけ麺・ミニごろ肉ごはんをオーダー。約6年半ぶりの迂直のつけ麺となります。麺側に味玉・ライム・海苔。つけ汁側にチャーシュー・メンマ・ネギ等のトッピング。

麺は迂直自家製のストレートタイプ。冷水締めしているため、小麦の風味も感じます。
先ずはこの麺をそのまま頂く。そして卓上のお塩を振りかけて頂く。昆布水はプレーンな味わいで昆布の甘み・旨みがしっかり。歯切れよく小麦香る麺にかかる塩の効果で、麺の旨み・甘みが引き立ち、十分すぎるほど美味しい。

いよいよ待望の麺をつけ汁に浸けて頂きます。つけ汁は鰹の美味しさが風味として表れ、醤油のかなり特徴的なキレが強く出ています。

その中でスープの厚みや奥行きまで感じ、コレだけでもう只者じゃない感じ。6年半前の迂直から完全に成長・成熟した旨み溢れるつけ汁を堪能できます。
少々つけ汁が薄れてきても、麺を啜りつけ汁をそのまま口に含んで口内調味を行う事で、食べ始めのインパクトを再現できるギミックもお見事!初めから最後までインパクトあるつけ麺を楽しめます。

昔から迂直さんはチャーシューも美味い!そして今回も凄い!特製仕様になると厚い豚が複数枚乗ってくる。まるでラーメン◯郎のような豚の厚み。そしてジューシーでガブリと貪りつきたくなるチャーシューに感激!!

味玉は割ると想定以上に黄身が柔らかくトロトロ状態。黄身が麺屋昆布水に流出してしまい勿体無い案件。味は勿論美味しい!色々完璧なつけ麺故に、敢えて『重箱の隅を突く』ような発言が許されるならば、黄身ははもう少し硬いほうがいいかな。

ミニごろ肉ごはんは旧店舗時代よりもシンプルに。やや歯応えのある味付き肉と小盛りのご飯の構成。つけ汁を少量かけたり、卓上のお塩・唐辛子を掛けるのも味を強めることが出来てオススメです!
美味しく頂きました。商品は勿論、ソフト・ハードの両面で感激しっぱなしのひと時でした。ラーメン好きとしては夢のような空間。2025シーズントップクラスのつけ麺との出会いにも感謝したいです。ごちそうさまでした。