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【拓寿司@大月市】寿司屋なのにラーメンが人気の人情溢れるお店

今回は山梨県大月市梁川町にある【拓寿司】さんへ。

えっ?俺ラーってお寿司屋のレポも挙げるの?と思うかもしれませんがノンノン!!拓寿司さんは「お寿司屋さんなのにラーメンが美味しいお店」でもあるんです。

本来はお寿司屋さんとして創業をしましたが、近年は寿司屋の技術でラーメンを作り上げました。

「しょうゆラーメン」と秋田県の県魚である「鰰(ハタハタ)」を使用した日本三大魚醤の一つのしょっつるを使用した「しょっつるラーメン」を発案し、メニュー化させています。

特に地域密着型の営業をしている店ですが、このラーメンが寿司を凌ぐほどの人気を誇っている模様です。

営業時間も通し営業となっているので、寿司とお酒を飲みにくる地元の方も多々いらっしゃいます。もちろん寿司屋ですが、ラーメンだけを頂きに来るのもOKです。山梨県ではなかなか例を見ない寿司屋のラーメン頂いてみてはいかがですか?

麺じい
麺じい

しょっつるラーメンって言う、なんかローカルな響きがええなぁ

簡単に拓寿司の紹介

店名:拓寿司

住所:山梨県大月市梁川町綱の上5-1

最寄駅:梁川駅より徒歩11分

電話番号:0554-26-2375

営業時間:[平日・土]11:00~21:30LO [日・祝]11:00~20:00LO ※10月~3月は30分早く閉店

定休日:水曜

※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。

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場所は大月市の国道20号から急勾配を上ったところ

拓寿司
拓寿司

お店の場所は大月市梁川町。

ほぼ国道20号沿いとなりますが、お店の入り口はビックリするほどの急勾配。店の佇まいは至って普通だが、そこに行くまでのアクセスがなかなかスゴイ!

急勾配
すんごい急勾配

上の写真の通りの勾配を上った先に店があるが、写真と実際に肉眼で見るのは、肉眼の方が傾斜がキツく感じる。先ずは色とりどりの幟が立つ急勾配の坂を上り切りましょう

看板
通りから見える看板も設置
店頭看板
店頭看板

坂を上ると店舗になりますが、店舗前には3台ほど停めれる駐車場が完備。万が一満車だった場合に車の折り返しをするのは少しばかり至難の業な気がする。

では、引き戸を開けて店内に入ります。

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メニューは寿司とラーメン

寿司のメニュー表
寿司のメニュー表

店内に入り着席。

メニューを拝見するとある程度限られたメニュー構成。王道の寿司メニューは自由にネタを頼めると言うより、コース(並・中・上・特上)を選んで大将にお任せするような流れ。

巻物はお好みの物をオーダーできるようです。

拓寿司ラーメンメニュー
拓寿司ラーメンメニュー

そして、お目当てとなる拓寿司特製ラーメン。「しょっつるラーメン」と「しょうゆラーメン」のラインナップ。どちらも醤油ラーメンとなりますが「しょっつる」は魚醤が味の決め手となっています。どちらも安価で嬉しい限り。

カウンターの卓上
カウンターの卓上はしっかり和の装い
熱々で濃いあがり
熱々で濃いあがり

座席は大将と向かい合うカウンター、それと座敷席の構成。民家を改築したような昭和感じる内装で、家族連れでも楽々収容可能。寿司屋だけに熱々の濃いお茶も出してもらえます。ラーメンの方はお水も自動的に出してもらえました。

白胡椒・黒胡椒
白胡椒・黒胡椒
座敷席
座敷席

ラーメンオーダーの方のために白胡椒と黒胡椒の用意もあります。店内におられるお客さんは大概がお店と顔馴染み。完全アウェイな気持ちです。

お店はご家族経営。この時は息子さんが料理を振る舞っておりお母さんがホールでの接客を担当。終盤には席を外していた総大将のおやっさんも登場。アウェイな気持ちが強かったが、みなさん本当に優しく明るく温かい。そんな素晴らしい応対でボクの心を晴れやかにしてくれました。

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しょっつるラーメン

しょっつるラーメン
しょっつるラーメン

少々待って着丼です。

トッピングは梅干し・海苔・鰰1匹・ネギ・あさつき。見た目はシンプルな一杯だが、大粒の梅と鰰が1匹乗っているのが大きな特徴です。

美味しいスープ
澄んだ優しくて美味しいスープ

スープは幾分か透過しており、見るからにお寿司屋さんが作るラーメンという印象のあっさり感。そしてお見事な超熱々のスープ温度。

すまし汁の如く、柔らかな出汁の中に優しい旨みを感じるスープの味の決め手は秋田県魚の鰰を使用して作る魚醤の「しょっつる」。淡い色合いながらも、旨みと塩味を伴う調味料は、ラーメンで一般的に使用される醤油特有の香ばしさとの個性は抑えられ、また魚醤とは言えどタイの魚醤「ナンプラー」ほどの魚の鋭さも無く、スープの旨みを優しくまとめ上げる優等生な役割を果たしています。

細麺
年配層でも食べやすい細麺

麺は細麺で柔らかめの仕様。

ニュルニュルとした柔らかい食感は、高めの来店客層を睨んだのか、年配層の方でも安心して食べられる歯応えです。

またスープが優しいため、この麺だからこそ調和性に長けてくるようにも見えます。

梅干しをほぐしながら食べる
梅干しをほぐしながら食べるのが乙

そしてこのラーメンの王道の食べ方は、少し食べ進めたら大粒の梅の塩味と酸味をスープや麺に溶かしながら食べていくことが推奨されます。スープは優しくライトな旨みであり、梅干しを溶かしながら食べることで、より味が強くなり旨みが引き立つ。そんな変化を楽しめる構図になるのです。

鰰
一匹秋田県魚の鰰が入る

そしてチャーシューや味玉は無いものの、鰰一匹丸ごと入っているのも特徴。食べれる程度の小骨が幾つかありますが、締まった身をガブリと頂きながら海の恵みを一心に感じることができます。

美味しく頂きました。

最後は、常連さんに一緒に飲もうと言われて付き合っていた総大将が、会話を中断してわざわざ外にまで出てきてお見送りしてくれました。偽りのない人情を感じる温かいお店に、心から感激しっぱなしの素晴らしいお店でした。こういうお店が、未来永劫続いてくれる事を切に願います。ごちそうさまでした。