今回は甲斐市篠原に2023年4月26日にオープンした【出汁Lab 不二(だしらぼ ふじ)】さん。
Labとは「Laboratory」の短縮語で、研究所などの意味を持つ。要は出汁を研究し、出汁にこだわったラーメンを出すお店という事でしょう。
お店の母体は、甲府市宝の完全予約制のお高い和食料理店【和食あかざわ】となっており、和食を極めるお店が作る魚介出汁主体のラーメンなので期待が持て、山梨県では恐らく唯一無二のラーメン店だと思います。
実際にある程度の期待を持って食べたラーメンは、とても美味で今後にも大いに期待のできるお店だと思いました。
2023年山梨県オープンの店の中でも最注目店舗やで!
簡単に出汁Lab 不二の店舗紹介
店名:出汁Lab 不二
最寄駅:竜王駅より徒歩16分
電話番号:不明
営業時間:11:00〜14:30LO
定休日:水曜
SNS:Instagram
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は国道20号バイパスを少し外れた場所に
お店の場所は甲斐市篠原。国道20号バイパスの竜王地点。マクドナルド竜王店・山岡家 山梨甲斐店からも近い。国道20号梅バイパスを南側に外れてスグの古びたテナントの一角に店を構えている。
店頭に目立つ看板の設置はなくラーメン屋さんだと気づきにくい。隠れ家的なラーメン屋になっちゃうかも。
店の入り口には屋号の入った可愛いロゴが。
コチラの表札には小さく「魚のダシ香るらーめん」と記載してあります。
なお、駐車場は店前に共用の駐車スペースが合計10台ほどあった。
店内外には祝いの花が沢山並びます。関係性は分かりませんが、名店【三角屋 暖】からも祝いの花が届くなど、入店前から期待値が上がります。
メニューは魚介が主役!
店内に入り着席してメニュー表を確認。券売機はなく、口頭オーダーで先払いのシステムです。
メニュー構成は「淡麗煮干そば」「にごり煮干そば」「富士の介そば」の3種がベースのラーメン。そこに「酒盗アイスクリーム和えそば」「煮干し和えそば」が続きます。
基本的にアニマルオフの出汁で、創作心溢れるメニュー構成のため、未体験で異次元な一品の数々に目移りしてしまう人も多いかもしれません。
店内の座席数は壁側に向かう形のカウンター席が7席だけの小さな店内。
卓上には調味料の設置はなく、清潔感はあった。
なお、店員さん方は人の良い方ばかりで居心地も良かった。
【限定】富士の介そば
着丼です。
初訪店では一番お高い「富士の介そば」を選択。
ラーメンとトッピングは別器での提供。締め用に頂けるお茶漬けセット(ご飯・あられ・わさび・海苔)が一つのお盆に乗せられ登場!かなり高貴な雰囲気が漂います。
別皿トッピングは鶏・豚チャーシュー・ネギ・きゃらぶき・半味玉・富士の介の切り身・ばら海苔で、とても美しい皿に乗って届けられます。料理だけでなくお皿も見て楽しめるぞ!
ラーメンは綺麗に麺線が整えられ、その見た目の期待値が高いまま少しばかり赤がかったスープを啜る。
スープはアニマルオフで魚介の出汁のみにこだわった仕様。富士の介は「キングサーモン」と「ニジマス」の交配種で、山梨県水産技術センターが開発した魚。山梨県でしか作ることの出来ない魚で、その富士の介のアラを使用した出汁は鮮烈すぎるほどの鮮魚感はないが、とても厚みがありビックリするほどの美味さ。
飲んでいると油のペタペタ感があるが、これらも全て富士の介から抽出される油。アニマルオフとは思えない強い旨みを持つスープでいきなりレベルの高さを感じさせられた。
魚介だけでは出しにくいコクの部分をどうしていくか?が今後の課題でもあるとお店の方は仰っていたが、このスープに更なるコクが増幅されたら、恐ろしく美味いスープになりそうだ。
綺麗に整えられた中細ストレート麺。
リフトアップすると、とても姿勢の正しく歯応え・食感も優秀。魚介系に多く多用される低加水タイプで麺だけでもしっかり美味しく、スープとの調和性も良い。ちなみに麺は静岡県の製麺所からの取り寄せとのこと。
チャーシューは別皿提供で、鶏・豚の低温調理スタイル。豚はしっとりと穏やかな旨みで、豚本来の旨みがじんわり溢れ出るタイプ。特にビックリなのは鶏チャーシュー。ペッパーが振りかけられ、歯切れの良い食感がたまらなく美味しく、「鶏おかわり!」と言いたくなるほど。
他にもばら海苔・味玉も美味しかったが、ビックリな富士の介の切り身。身がブリンブリンで美味すぎた!
終盤にはお茶漬け用のご飯にフォーカス。
このご飯にはスープをかけてお茶漬けにしても良し、スープの中にドボンして食べるのも良し。個人的にはお茶漬けにしたかったので、あられ入りご飯にスープを掛け、わさび・海苔を乗せてサラサラ食べるとめちゃウマ!
和ラーメンの豪華コースのような一杯に終始感動が止まらず。山梨県では完全に類似するような店がなく独自性の高いラーメンのため、今後徐々に注目を浴びていく可能性が非常に高いです。
個人的にも遅くならないうちに他のメニューをコンプリートしたいです。ごちそうさまでした。