今回は東京都目黒区目黒。
祐天寺から暫し歩いた商業感のない住宅地に2022年1月8日にオープンした【Ramen Break Beats(ブレイクビーツ)】さん。以降「ブレビ」。
店主さんはカナダでのレストランシェフを務めた後、コロナ禍の影響で帰国しラーメン店を開業。
どこかの店舗で修行した経歴はないそうで、その技は全て独学で編み出したものとか。
オープン当初の評判としては良くも悪くも無いと言う意見が多く感じたが、時間経過に比例して相当なブラッシュアップがされ、味がかなり磨かれてきた模様。
辛口でもあるラーメンコンサルタントでもあり、人気店を運営する「樹庵」さんもこのような大絶賛!
機会があれば絶対行ってやろうと心に決めていた店舗です。
そしてその実績が評価され、東京百名店の仲間入り!超名店となりました。
2023年3月に放送された、行列のできる相談所(日テレ系列)では「地元麺GP」という麺にフォーカスした特集をしていましたが、ゲストで登場したSUSURU君がオススメしたRamen Break Beatsに女優の広瀬すずさんがお姉さんの広瀬アリスさんと訪店したことがあると発言。やっぱり東京の名店は有名人が来るんだなぁ。
ブレビは色々オシャレな店なんやで!
店名:Ramen Break Beats(ラーメン ブレイク ビーツ)
最寄駅:祐天寺駅より徒歩13分
電話番号:不明
営業時間:11:30~15:30
定休日:不定休
SNS:Twitter
SNS:Instagram
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は東急東横線の祐天寺駅からおよそ13分ほど。
商店街を歩いたり、住宅あたりを歩いたりしながら油面地蔵通りに入るとブレビは姿を現します。
白い暖簾に英字フォントでBreak Beats、表札も木彫りの迫力あるものでそれぞれ世界観が凄いしかなりカッコいい!
入り口の佇まいだけでオシャレな人が運営しているに違いない!という気持ちになる。
グランドオープンして暫くは普通にお客さんに並んでもらう営業をしていたが、2023年現在は記帳制に変更となった。記帳開始時間は朝9:30頃となる。記帳のルールは代表記帳可能・一人一杯・連食不可となっている。
また店頭看板には簡単なお店のルールの表記もある。強い香水は不可能となっていますので注意。
入店して左側に券売機がある。
メニューはベースとなる「醤油」と「塩」。日によって限定もあるのでTwitterなどをチェックしておくと店からの最新の情報が手に入りやすい。
どの一杯も味は勿論だが、ビジュアルもインスタ映えしすぎるほど美しい。
オープン当初は味玉やってたけど、2023年末時点では味玉の販売はなくなってたで
座席にはブレビさんのこだわりがしっかりびっしり書かれている。
本当に独学なのか!?ここまでこだわれるのは何故か!?マジ凄い!!
座席は全てカウンター席の8席。打ちっ放しコンクリート状のクールな空間。
水はセルフサービスで、店内に入店できれば調理は比較的早くそれほど待たずに着丼。
着丼です。下の写真は連れの一杯。
トッピングはポークリブチャーシュー・鶏・鴨・味玉・ワンタン・海苔・フライえのき。
そして壮麗で圧倒的なこのビジュアル。
触れるのが勿体無いほどの芸術作品の如く鎮座する一杯に、ただただ衝撃を受けて佇んでしまう。
一目散にズルズル啜ってしまおうなんて不思議と思わない。それほどの存在感です。
待望の煌びやかなスープは幻の地鶏の異名を持つ「天草大王」を中心とした動物や羅臼昆布などを加え、スープ表面には丁寧に抽出した鶏油。よって芳醇な鶏の贅沢な香りが鼻に抜け抜群の旨味とコクが舌先に広がる。
スープ自体にも厚みがあり、飲んでも飲んでも温度が下がらずアツアツのまま。
複数のブレンド醤油由来の香ばしさも適度にあり、様々な方面から圧倒されるほどの旨味の手数が押し寄せて、やはり何度考えてみても独学とは思えないほどのクオリティの高さで感嘆。
めちゃくちゃ美味い!
あの麦苗を彷彿とするような素晴らしさ。
麺は三河屋製麺の中細ストレートで、麺上げ時には平ざるを使用して丁寧に麺線を整えながら盛り付け。見た目にも一手間かけた麺は美味い。
噛み締めるとギュッギュッとした食感、そして麺も一本一本美しい輝きを放っており、丁寧に食べたくなる心理を自然と起こさせる。
チャーシューは写真右から「ポークリブ低温スモークチャーシュー」「オリーブオイルマリネ鶏胸チャーシュー」「鴨チャーシュー」。
特に個性的なのは大判のポークリブ。肉を燻りなかなか力強めのスモークが立ち込める。肉本来の美味しい旨味と共にスモークの変化が本当に面白く美味しい!
味玉は半熟仕様の「マキシマムこいたまご」。
黄身が濃厚で丼やレンゲに付着すると取れないほど濃厚。意外にも溶け出すほどの黄身の柔らかさだったが、銘柄を知っていたため想定内の素晴らしい美味しさ。
そしてワンタンも小ぶりながら肉の美味しさが際立って皮も美味しい。
コチラは塩。醤油に引けを取らない美しさです。
トッピングはチャーシュー・ネギ・海苔・フライエノキ・鯛切身炙り・エスプーマソース。
塩スープは透明度が極めて高い清湯仕様。
高品質な地鶏に合わせる塩ダレは、名産地である宍道湖のしじみを主体としており、塩ダレの塩み・濃度は強すぎずバランスが取れている。
出汁の美味しさしじみの滋味深さを優しく深く表現した口当たりとなります。
塩の麺醤油の麺に似てはいるが微妙に構成を変えている模様の中加水率の中細ストレート麺。
醤油の麺よりは軽く歯切れ良い印象でしなやかさもあって美味しい。
特に滑らかチュルチュルワンタンは、皮の時点で既に美味く、鯛の切身の炙りや滑らかチャーシューもラーメントータルのクオリティを高め、一杯のラーメンで何度も楽しませてくれる。
個人的にはやはり醤油に軍配が上がるが、塩もしっかり美味しかった。
これまで史上、独学でラーメン店をオープンさせた店舗の中で圧倒的に美味しい店だった。本当に凄いなぁ。私「ゆきはん」の予想は近い将来なんらかの賞レースや称号を間違いなくとる名店になると思います。「Break Beats」この名前をお忘れなく!ごちそうさまでした。