今回は山梨市大野に2023年9月30日にオープンした【らーめん 麺結び(めんむすび)】さんへ。
コチラの店主さんは、ラーメン専門である「食の道場」ご出身の模様。ラーメンのイロハをみっちり学んで習得し、万全な状態で山梨市へ出店をなさった事でしょう。
オープン数日前にはチラシを配布。
上記チラシの通り、しっかり提供する予定のラーメンを確立してオープンに臨んでいます。
個人的な見所は「自家製麺」で運営する所。県内の店舗では自家製麺で運営する店は圧倒的に少ないので、かなり期待値が高いのではないでしょうか。
なお、オープン記念としてオープン期間(10/6まで)は味玉orライスが無料で頂けます。営業も昼夜もやっているため、地元の方をはじめ、より広いエリアの層にも愛される店になって欲しいですね。
家族連れ・おひとり様ドンと来い!
店名:らーめん 麺結び
住所:山梨県山梨市大野189
最寄駅:山梨市駅より徒歩28分
電話番号:0553-22-7574
営業時間:11:30〜14:00 17:30〜20:00
定休日:火曜
SNS:Instagram
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は山梨市大野。
かつて【食事処 桃春】があった跡地となっております。周辺は民家が多く、田舎感を感じるエリアとなっています。大通り沿いではなく細い道沿いにありますが、ご丁寧に近隣には目印となる案内看板も立っていました。
このエリアにある【一力食堂】より南東に、【喜楽食堂】より南西に位置しており(一力と喜楽の間あたり)、「美味しいラーメン店トライアングル」が完成する位置関係となっています。
お店は屋号の入った建物の更に右の奥。手前の建物はおそらく製麺所…かと思われたが、店内に奥に製麺室があったので、手前の建物はストックなどの倉庫かな?
駐車場は基本的には向かいの空地に8台分あります。空き地が混雑した場合にはさらに奥の空き地も開放する模様。
店舗に併設するご実家の方も駐車出来るような話を警備員さんもしていたが、空き地が一番分かりやすくて安心です。
屋号の入った製麺所側から右奥に進むと上記のような暖簾のつく入口がお目見え。入り口には堂々とした「自家製麺」の文字が印象的です。
なお、店内満席時は入り口前に置いてある紙に記帳して順番が来るのを待ちます。記帳をしてしまえばその場を並ばずに離れていても問題なし。車の中・日陰などに移動して、炎天下・寒さなどを回避する事ができます。
順番来て呼ばれる時には近くに居なアカンからな!
店内外には数多くの祝いの花が並んでいます。
代表的なものは店主さんの修行先となった「食の道場」や、同じく食の道場出身の【麺や コリキ】さんからも届けられていました。
順番が来たら自分の名前が呼ばれます。
純白な暖簾を潜って店内に入ります。
店内に入ると先ずはタッチパネル式の券売機があります。タッチパネルの裏側の壁には鮮明な写真付きメニューポスターも掲示されているので、これを見ながら決めるのがイメージしやすいかと思います。
なお券売機システムは、甲州市・山梨市エリアでは非常に珍しいハードシステムです。年配層の方は操作に不安がありそうですが、分からない場合は店員さんが教えてくれるでしょう。
メニュー構成は以下の通りです。
- 魚介の風味豊かな「魚介そば」
- 信玄鶏のコラーゲンたっぷりな「信玄白湯」
- 宍道湖産しじみの旨みを凝縮した「貝出汁旨塩そば」
以上の基本的なラーメンメニューをはじめ、ご飯類では「ミニチャーシュー丼」「ミニビーフカレー」が用意されています。
外におったらカレーの匂いがした気がしたのはコレのせいやな
上記は券売機のメニューとなります。
タッチパネル式の券売機の中でも比較的操作性はシンプルです。
食券を購入して、店員さんに渡したら座席に着席。
まず目に入ってくるのは、座席前に置いてある店のメニュー内容やこだわり。
動物主体の白湯は「信玄鶏」を扱っています。
店内の座席レイアウトはカウンター席が7席・奥の方にはテーブル席があり合計12名程座れる形。子連れ入店可能で、お子様椅子もあったのでご家族にも優しいお店となっている。
そんな店内は綺麗にリフォームされ清潔感あった。BGMは無し。恐らくご家族がメインで運営されている事かと思うが、皆さん柔らかい雰囲気で調理・対応されていた。
ラーメンに使える調味料は白胡椒があった。個人的には初回「貝出汁」をオーダーしたが、絶対的に黒胡椒が合う予感がしたので黒胡椒まで揃っていると有り難かった!
ラーメン作りに関しては、茹で麺機最大1ロット6名だがテボ数を見る限り1ロット3名といった所。オープン初日という事で、回転の乱れ・遅れは覚悟していたが比較的スムーズにオーダーミス等無くお店を回されていた。ただ、調理人数に対して店内への最大受け入れ人数が20名程と多くなるので、タイミングが悪ければそれなりに待つことになります。
回転は時間が経てば間違いなく早くなる気がするな
屋号ネーム入りの丼で登場。
ビジュアルはもう完璧!とても美しくて食欲を唆ること間違いなしな一杯。
トッピングは鶏・豚チャーシュー・三つ葉・カット味玉・白髪ネギ・糸唐辛子・海苔。
スープは幾分か透過度のある貝出汁清湯。
名のある通り主役は貝出汁にあり、事前予測ではシャープな貝特有の口当たりと思っていたが、扱っている素材は「宍道湖名産のしじみ」。シャープ・キレのある口当たりというよりは滋味深さを感じる柔らかで丸みあるスープです。
スープとしては強い個性を出しすぎないバランスの取れた「丸」を意識したような優しく美味しいスープとなっています。
ラーメンに応じて麺も変更しています。
貝の旨塩は滑らかな細麺の自家製麺を採用。スープに対して麺が多かったのか、麺に対してスープが少なかったのかハッキリしなかったが、麺・スープの量バランスは更に良くなる余地はありそう。
肝心な麺は、山梨では珍しい自家製麺。北海道小麦を中心にブレンドした小麦で作り上げており、旨塩に関してはしっとり滑らかで品のある印象を演出。食感も軽やかでスープと麺共々、終始あっさり柔らかで深みある味わいを堪能できます。
ビックリなのは、鶏・豚のチャーシューの質がなかなか高かったこと。
豚のロースはしっとりしており、肉本来のしっとりジューシーな旨みの感じが前面に出ていたこと。鶏チャーシューは炙りも入り食感豊か、ペッパーなどを使用したと思われる下味がハーブを纏った鶏のような香り高さをも魅せていた。個人的にはどちらも美味いが、鶏チャーシューの美味しさを推したい。
味玉は事前にハーフカットしてあるもの。箸で綺麗に割らなくても大丈夫だから写真映えもするし助かります。
味変としては卓上の白胡椒を入れてみたが、貝の旨塩に対しては絶対的に黒胡椒の方が合致し、味が引き締まる作用がありそうな気がした。「欲しいです!黒胡椒!!」。
最後はオープン記念でサービスのあったライスをスープにドボン。雑炊状にして頂きました。
貝って、冷めてくるとまた違った旨みの感じ方になり、結構貝が引き立つのでそこを狙ってライスをオーダーしてました。貝をはじめとした出汁感がググっと出て美味しい締め雑炊になりました。
コチラは魚介そばの特製仕様。
トッピングはチャーシュー・味玉・メンマ・ネギ・海苔。
魚介そばのスープは見ての通り、サラサラ系統のスープではなく少し濃密さを感じる仕様。
あっさりはあっさりだが、魚介の強さは顕著に表れている。ベースとなる3種のラーメンスープを全て飲んだが、魚介そばのスープが最も味のハッキリした口当たりだった。
煮干し・鯖節・鰹節らと信玄鶏を合わせたスープで、節系のインパクトが一番際立っていた。
魚介そばの麺は3種の麺の中で一番太い。
太く手揉み状の見ためをした気持ちモッチリした中太麺です。
口に含んだ際の面の存在感が大きく、食べ応えもあって美味しい。
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コチラは一番見た目のインパクトのある商品。上の写真がオープン時の特製仕様のラー油掛け。下の写真が味玉乗せノーマルとなります。
鶏白湯のラーメンとなります。トッピングはチャーシュー・レモン・ブロッコリー・味玉・ミニトマト・あられなどが投入され、カラフルでオシャレ感ある一杯となります。
信玄白湯のスープは白湯だけあって白濁としている。
キメの細かい泡泡は、ブレンダーではなくミキサー由来。
泡部分は幾分かクリーミーで、スープ内部は鶏の旨みがじんわり広がっている。トータル的に言えば柔らかさを感じるスープで、鶏のインパクトの強さより優しさ・柔らかさを先頭に感じる口当たりです。グランドオープン時より後に飲んだスープの方が幾分か力強さを感じた。
信玄白湯の麺は中細麺となります。雰囲気見ていると貝出汁に似ているが若干違うように見える。
全てのスープに合うように麺を作っているのでしょう。
麺の美味しさは標準以上においしく感じ。的を得た立派な製麺技術を感じた。
ついでに餃子もオーダーしてみました。柔らかい餃子でした。
ラーメンとしては、若年層よりは中高年層・女性層にウケそうな優しく大人っぽいラーメンでした。3種のラーメンを食べてみての比較として、個人的には「魚介そば」が一番味がしっかりしており印象に残った一杯だった。ごちそうさまでした。