今回は甲府市中小河原に2023年10月3日にオープンした【じんない 中華そば】さんへ。
コチラのお店は結構前から外観が整っていたが、グランドオープンをせずに数ヶ月経過。ようやくオープンに漕ぎ着けました。外観だけ出来上がったまま暫し営業の様相がなかったため、多くのラーメン好きさんが「いつオープンなんだろ?」と期待を寄せていた筈です。
お店のオープンが遅くなった要因の一つに従業員さんの育成が遅れたことが挙げられるようです。しばらくはプレオープンの流れで営業をしていくとのことですが、半年近く経っても正式にお店からグランドオープンのアナウンスが入らない不思議な現象も継続中。
プレオープンの保険をかけつつ、このままぬるっと普通の営業していきそうやな
コチラのお店は、俺たちのラーメンが監修するYBS山梨放送「ててて!TV」にて、2023年12月1日に放送の『2023山梨NEWラーメン(ルーキー麺)TOP5大調査』で第4位に輝きました。
店名:じんない 中華そば
最寄駅:甲斐住吉駅より徒歩14分
電話番号:不明
営業時間:11:30〜14:30
定休日:水曜 月2回の木曜
SNS:X(Twitter)
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は甲府市中小河原。
南甲府署北信号の変則交差点の近く。そこから少し北西に上がり「マクドナルド中小河原店」を越え、「マサラアート」「新世館」がある同テナントになります。
これまでは【中華そば ゆら吉 中小河原店】があった場所で、度々店の切り替えがある場所。
駐車場は同一テナントと共用駐車場となっており、普通に駐車できますが間隔はそれほど広くはありません。よって、どの店も混雑すれば駐車スペースは自ずと狭くなります。
通りからは看板が見えます。
京都の老舗製麺所の麺屋棣鄂の麺を採用しているようです。
山梨にもいくつか扱っているお店がある、そんな私「ゆきはん」も大好きな製麺所です。
さぁシンプルな暖簾を潜って店内に入ります。
店内に入り先ずは券売機で食券購入。
メニュー構成は「じんない中華そば」「スタミナ辛そば」「ざるつけ麺」「濃厚魚介つけ麺」。
基本はこの4種となるが、恐らくコチラの店主さん、他にも新たなメニューにチャレンジしそうな気がする…
ライスは100円でおかわり自由の食べ放題!特に「スタミナ辛そば」とは相性良いです。
ライスオーダーの方は後方の壁側に炊飯器があるので、そこから自由にライスを取ってOK。
店内の座席数は7席。店内待ち用の椅子が2脚。
カウンター上には調味料。魚粉・胡椒等が置かれています。店内は若いお兄さんと年配のパートおじさま・時折おばさま。3人とも業界経験あるのかな?と言うほど人見知り加減が炸裂している印象。恐らく真の店主さんは別に居られるようだ。
特に年配の方はサービス対応不慣れな動きでお客さんも全般的に不安そう。若いお兄さんは、声をかけてみると穏やかに返答してくれました。だがやっぱり皆さんお客さんに背を向ける格好で商売っ気は感じない印象。
スタミナ辛そばをオーダーしました。食券提示時に「ニンニク・生姜入れますか?」の伺いがあります。折角なので両方コール。また、辛さも1〜3まで調節できます。
トッピングはチャーシュー・味玉・背脂・ブロック肉・玉ねぎ等。
僅かにご存知の方は居るかもしれないが、こちらのラーメンは東京都三鷹の【スタミナ満点ラーメン すず鬼】がブームを巻き起こした「スタ満ソバ」オマージュですね。「すず鬼」の母体は百名店の【鶏こく中華 すず喜】です。
すず鬼の他には小伝馬町の「中華そば たた味」も主力商品として提供しており、「二郎系ラーメン」と、千葉県の「アリランラーメン」「竹岡式ラーメン」等の要素を持ち合わせた中毒性あるハイブリッドラーメンなのです。山梨では全く馴染みのない一杯ですが、中毒性のあるラーメンで二郎系が好きな人にはヒットするであろうガツンとラーメンです。
このラーメンを出すと言うことは、店主さんは相当な食べ歩きマニアかラーメン研究大好きな方であろうと思います。
スープはしっかり強めの醤油に辛味成分が浮遊し、動物がガツンとくるインパクトスープ。2辛でオーダーし、最初は辛かったが主に上澄みが辛さ強め。しっかり混ぜて飲むと辛さが和らいで、旨みと辛みのバランスが良くなりました。
それにしてもまさに「スタ満ソバ」。気持ち豚の濃度がもっと強くても良いが、旨みと辛みのダブルインパクトで、良くここまで再現できてるなと感服。都内に行かなくても本格派のスタ満ソバが食べれるなんて胸熱。
麺は京都の老舗製麺所の麺屋棣鄂の中太麺を採用している模様。麺は太めでむっちりと。加水も適度にあり、あまり棣鄂の中太麺でこの手の麺は見ないのでなんだか新鮮。
スープは完成度高き「すず鬼」オマージュだが、麺はオリジナリティを感じさせる構成。じんない流のスタ満ソバを堪能できます。
チャーシューはバラとロース。特にロースは燻製仕様になっており、噛み締めた瞬間に燻製の香り・風味がブワっと立ちこめます。都内の人気家系ラーメン店等で仕込むような仕様の、歯応えと香り良い豚チャーシューでした。
なお、東京都三鷹の本家となる【元祖スタミナ満点らーめん すず鬼】のスタ満ソバを、宅麺.comで配達して家で食べたい方は以下のリンクをクリックした先で購入することが可能です。ラーメン大好きな方は是非、味比べをしてみてはいかがですか?
そしてスタ満ソバと言えば、麺上に散りばめられた豚ブロック肉・炒め玉ねぎ・ニラらがライスと抜群の相性を魅せつける。スタミナ辛そばを頼んだ人は、是非ライスをオーダーしてみて下さい。
ライスの上にブロック肉・玉ねぎらを敷き詰めて、辛ウマスープも上からひと回し。「スタ満丼」にして喰らえば「旨さぶっ飛び級」な丼になること間違いなし!
是非ニンニクも乗せたいね。
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コチラは券売機でも一番目立つ場所にある、最も基本的なメインメニューとなりそうです。
見た目も美しく、結構なボリューム感であることが見て取れます。
トッピングはチャーシュー・味玉・なると・青菜・ネギ・メンマ。
スープは見た目からは想像できない生姜香るスープ。
生姜香るスープと言えば新潟県のご当地ラーメンである「長岡生姜ラーメン」が挙げられる。きっと「じんない」さんのことだから、何処かモデルにしている店はありそうな気がするが、多くの長岡生姜ラーメンはスープは醤油の色濃い店が多く、コチラは淡口醤油を使っているので、雰囲気は新潟ご当地とは少し違って見える。どちらかと言うとスープの色味は栃木県のご当地ラーメンの「佐野ラーメン」のよう。
ただ強めの生姜の後に、独特の旨味の素となるコクが後を追う。個性の強いスープだが、しっかり抑えるべき点は抑えてあって美味しい。
麺は平打ち系の中太サイズを採用。
完全にメニューによってマッチする麺を選択しており、昔ながらの一杯を目指すコチラは、幾分かテロンテロンした食感を感じさせる平打ち。加水多く舌触りも滑らかで、ツルツルと吸い上げられる滑らかさも特徴となっている。
チャーシューは例の如くスモーキーで肉厚なロースとバラ。
食べ応えがあってかなり香りが強いチャーシューなので、人によってはラーメンより主役に躍り出てしまう様なインパクトがありそうにも見えます。そしてこのラーメンは結構な生姜の香りもあるので、多方面から個性ある香りが押し寄せる特徴的で個性的な一杯となっています。
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コチラは濃厚魚介豚骨つけ麺の特製仕様。
トッピングはチャーシュー・味玉・ネギらが入っているが、ラーメンと比較してビジュアルに対する気遣いは抑えめで、ザックリとした盛り付け。
人気製麺所の麺は太麺で著しいちぢれの入るタイプ。加水は高めで麺自体は美味しくモチプリでつけ汁とも良く絡みます。
つけ汁は濃厚魚介豚骨とネーミングがあるので濃厚は濃厚ではあるが、山梨県民さんは、あの『濃厚魚介豚骨』の名店の旨み濃度を知っているためか然程強く感じないかもしれません。一時期流行した『スタンダードまたおま系』なスープを再現したような口当たりで旨みはライトだがポイントを抑えた魚介豚骨で美味しい。
美味しく頂きました!ごちそうさまでした。