今回は甲斐市下今井にて間借り営業を開始した【鶏出汁中華そば はかり(珀寛流)】さんへ訪店。お店の屋号の由来は店主さんのお子様の名前から取ったようです。
コチラのお店は人気居酒屋【甲州地どり庵 一兀(いっぱい)】の場所を間借りして営業する形。居酒屋営業が夕方から夜にかけてのため、間借り営業は昼オンリーの営業となります。
営業時間は9:00〜営業しています。オープン初期は来店順にラーメンを提供し、完売早仕舞いもありましたが、現在は記帳制度を取り入れた運営をされています。今後の展開は間借り主が移転をする影響もあり、12月末までの営業を機に実店舗を構える準備に入ると思われます。
店主さんめっちゃいい人やし頑張って欲しいな!
店名:鶏出汁中華そば はかり(珀寛流)
最寄駅:塩崎駅より徒歩31分
電話番号:080-8582-7869
営業時間:9:00〜13:00位
定休日:火曜
SNS:Instagram
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。
お店の場所は甲斐市下今井。
多くの店が集う響が丘エリア前の大通りから少し逸れた民家の通りに店を構えています。上述した通り【甲州地どり庵 一兀】さんの場所で日中間借り営業をする形となっています。基本的にこのお店を目的にしない限り、辿り着く可能性は極めて低い場所だと思います。
お店の前にはブラックボードが置いてあり、コレがお店の営業案内で営業中の合図となります。基本的に営業時間の目安は9時から始まり13時頃。オープン当初は来店順のラーメン提供となっていたが、2024年8月現在は記帳制度となっており、5名ずつ45分ほどの滞在時間の計算で運営されています。
ただ完全予約制というわけでは無く、訪店した際に予約がなければ入店して食事をする事ができます。
駐車場の場所は上のガイドの通り、店前スペースと20〜30mほど離れた場所に砂利の駐車場があります。
駐車スペースに困った際にはお店に電話すると対応してもらえるようです。
店内に入り着席してメニュー表を拝見。
メニューは基本的に味付け2種類。『鶏出汁 中華そば』ベースの醤油と塩オンリーとなります。その中でトッピングを様々変化させる事ができます。麺量も選択できますが、麺量については普通盛り・中盛り共に同額。大盛りのみ+50円となります。
ご飯類もあり、安価でしっかりお腹いっぱいになれる構成になっていると思います。
お店のこだわりを拝読。こだわり・厳選の素材を使用しているが、『味を知って頂きたい』ために原価からそれほど上乗せしない価格設定に努めている模様。
使用食材も山梨県産をたくさん使用し、地産地消にも努めておられていた。
甲州地どり庵 一兀の間借りやけど、使うてる鶏は信玄鶏なんやな!
店内は居酒屋さんの間借り営業と言うことで、やや暗めの店内にムーディーなBGMが流れます。
背中合わせのカウンター席で厨房側カウンター5席・壁側カウンター席4席の構成。奥にも座敷があるようだが、ランチタイムは使わないかも。
切り盛りは店主さんのワンオペ。接客・調理・配膳・会計まで全てご自身でされるので、幾分かお客さんを待たせてしまうケースもあるかもしれない。カウンターには『おことわり』としてお待たせするケースもある旨や意気込みが記載されています。店主さん几帳面やなぁ。と感じさせる店づくりをしています。
なお卓上に調味料はないが、別皿で味変として『和山椒』の提供があった。
店主さんはお一人で大変だが、適切な声掛けや配慮などされており、ソフト面で好感度高い対応をしていた。
着丼です。
トッピングは味玉・鶏&豚チャーシュー・白髪ネギ・スプラウト・牛蒡。
麺線にも配慮して整えてあり、麺線を含め丼顔は都内の名店【柴崎亭】系列のオマージュのようにも見える。山梨県では鶏そばAkariが美しい麺線に努めているが、アレ、店名がなんか似てるなぁw
レンゲは目を疑うほどデカすぎるサイズ感。視力検査の遮眼子より大きくて、目をより隠しやすいんじゃないか?と思えちゃう。(現在は普通サイズです)
醤油スープは鶏の旨みが穏やかに効き、旨みと同時に甘みも押し寄せる味の移り変わり。
味全般としては優しく甘い。醤油らの鋭さ・香ばしさは比較的抑えてありバランス感を重視したような味わい。品もあり体への優しさも感じさせるほど。魚介入れてバランス整えている様にも感じますがどうでしょう?鶏だけかな?舞茸もお出汁にいる様だがその辺は分からず。
味わいはまさに店主さんのお人柄を表したような、優しく穏やかで誠実な味がしますよ。
麺は中細のストレートタイプ。山梨県の人気製麺所「フジハラ製麺」のお手製です。
麺はスルスルと滑らかに啜り上げることができる。比較的柔らかめに茹で上げられており、スープとの一体感を目指しているかのようである。この辺の麺の質感を追い求める店主さんの狙い所を鑑みると、結構食べ歩きにおいても玄人である可能性を感じます。
やはり近年は『麺カタ』よりも『麺ヤワ』の方がトレンドにマッチするし、評価される傾向にあるように感じるなぁ。
チャーシューは豚と鶏のレア仕様のチャーシュー。豚は面積が広く結構な大盤サイズ。臭みは皆無で優しいながらも柔らかくジューシーな肉の旨みが溢れます。鶏も適度な歯応えでタンパクすぎずに美味しい!!
どちらのチャーシューも穏やかながらなかなかレベルの高い味わいで満足度高し!トッピング全般で感じたことは、下味の付け方や仕込み方法など、結構丁寧にやっているように見受けられました。仕事の丁寧さが丼の中に表れてます。
信玄鶏もも中華そば 塩の着丼です。豚チャーシューと味玉が追加したバージョンです。
オープンから3ヶ月して味も安定してきたかと思う頃に再訪しました。
コチラはグランドオープン時の肉盛り中華そばの塩味となります。
以下、上の『信玄鶏もも中華そば 塩』のレポートを記載していきます。
中華そばの塩はスープを飲んだ瞬間に少しだけ醤油より強いインパクトがあり印象に残ります。
醤油と決定的に違うのは塩には甘みが無い点。醤油よりは塩のほうが断然スッキリしていて、後味がスッと消えて一つの丸を目指すようなハイレベルな口当たり。双方優しさがあるスープであることは一致しているが、塩のほうがシンプルテイストでインパクトがあるので印象に残りやすく個人的には塩のほうが好み。
そして、オープンから3ヶ月して食べた塩はかなりのブラッシュアップを感!最初に飲んだ頃のスープより相当なインパクトアップで、山梨県内では類を見ない味わいの味の移り変わりがある!これは美味い!
地産地消に努めているフジハラセイメンの中細麺とスープとの相性も相変わらず良い。スープの旨みもさることながら、麺からスープの持ち上げもしっかりしており一体感も良い。店主さんはきっとラーメンの事をかなり研究してきたんだろうと思われるほど、スープと麺のバランス感のレベルが高くて満足度も比例して高い!
トッピングは相変わらず美味しいし、創意工夫も見られる。牛蒡をあしらう所も良いが、鶏の炙りも絶品だった。和山椒での味変も美味しくラーメン一杯全体としてのクオリティもレベルが高かった。
是非余裕のある人は、醤油と塩を食べ比べてあなた好みの一杯を見つけて下さいね。ごちそうさまでした。