今回は東京都新宿区市谷薬王寺町に2014年10月10日にオープンしている【中華そば 葉山】さんへ。
コチラの店主さんは日本一のラーメン県とも呼び声高い山形県の酒田市出身で、独学でこのお店のラーメンを作り上げたとのこと。麺においては青竹を踏んで製麺する製法を用いており、手作り感あふれる美味しいラーメンを作っています。実績としては食べログ百名店2017を受賞しています。
お店は7席しか無くワンオペ。オーダー後に麺を打ち始めているので、日々行列をなす人気店となっています。営業日・営業時間も多くはないため、その一杯の価値は高いものになっているでしょう。

真心込めて作ったラーメンをありがたく頂くで!
店名:中華そば 葉山
最寄駅:牛込柳町駅より徒歩3分
電話番号:不明
営業時間:[月曜・火曜]11:30〜15:00 [土曜・日曜]11:30〜16:00
定休日:水曜・木曜・金曜・祝日
SNS:X
※当情報は100%確実な物ではない場合もありますことをご理解下さい。

お店の場所は東京都新宿区市谷薬王寺町。外苑東通り沿いに面しており、最寄駅は牛込柳町駅で徒歩3分。
店頭には外待ち用の椅子が並べられており、日々行列を成している。

お店は年季を感じる佇まい。お店の看板代わりの表札は、書道のように、手書きの屋号が入り口に掲げられているのみ。

店内満席時の外待ちのルールとしては、そのまま最後尾に接続していればOK。順番が来てテーブルの清掃が終わったら、店主さん直々に外に呼びに来てくれます。狭い店内だけど、複数人来店の場合でも配慮してもらえる優しいお店です。
ただ、回転は通常の店よりは遅いので、待ち時間は長くなることでしょう。

店内に入るとすぐに、しっかりとした大きさの券売機がある。お店は広くないことに気づくが、よくこのスペースに券売機を置いたなとビックリ!
ラインナップは基本的に中華そばオンリーの1種類。麺量140グラムの小・180gの並で、現金追加で麺量増量が可能となる。2025年2月時点で、新札未対応となっているが、旧札未所持の方は店主さんが快くお札を取り替えてくれます。

食券は薄めの印字で発券される。店主さんに食券渡す際は、改めて麺量の二重確認がなされる。

店内座席はかなり狭い空間に計7席。厨房側4席、背中合わせで3席。都内屈指の狭さです。厨房も決して広い訳ではなさそうですが、お客さんからの注文を受けてから青竹を使って麺を打ち始めます。時折ゴトゴトという音と振動と共に竹に足を乗り掛け、体重をかけながら麺を打つダイナミックな店主さんの姿が見えます。ラーメン一杯にかなりの手間をかけていることがわかります。
そんな店主さんは、調理・バッシング・案内をワンオペでこなし、作業を見ていても無駄がない。最初はコワモテなのかと思ったが、お客さんに対してかなり優しく人柄も良い。このギャップが堪らなくいいです!

店内はとても狭い事もあり、それぞれの卓上は機能的な設備となっている。グラス・調味料・箸入れ・ピッチャーらかDIYによって、コンパクトに収納されていた。狭い中でも、効率よく飲食ができるように考えて作られているのが分かる。

着丼です。
時間をかけて作った手作り感溢れるラーメン。トッピングはチャーシュー・ネギ・海苔・味玉。味玉は何故かハーフが追加となっており、伺うと待たせてしまったから…との事。店主さんの配慮が凄すぎる!!

スープは動物系に煮干しをかけ合わせた若干の濁りとザラつきあるスープ。動物も魚介もバランスよく掛け合わされており、体に染みる和を感じる仕様で美味しい。煮干し特有のえぐみは抑えられ、飲みやすさを追求したような味わい。老若男女に愛されガツンと煮干しが得意でない人も飲み干せるようなスープです。

葉山さんの最大の売りは、オーダーを受けてから手打ちする平打ち麺。茹でる前に青竹でコシを生み、手揉みを施す一手間があります。丁寧に愛情込めて打たれた麺は、頬張った瞬間に独特の食感や歯応えに感激する事間違いなし。麺の長さや食感にも食べる場所でわずかな違いがあったり不揃い感も見え隠れする。
これぞ手間暇かけた手作りの結晶。ラーメンの知識のない人でも直感的に美味い!と思えるようなこの麺は神がかって美味しい!


チャーシューはやや大判で柔らかい煮豚。厚みもしっかりあり食べ応えある肉なのに、しっかり柔らかく味わい深い。味玉も味染みがしっかりしており、黄身も白身も最高に美味しい!!個人的には麺と味玉に特に感激しました。これは愛されるラーメンです。店主さんの人柄も愛される要因の一つ。
古びた店ではあるけれど、後世に受け継がれるべきラーメン文化遺産的名店です。ごちそうさまでした。