日本では「ラーメン」「つけ麺」らのメニューに加えて、「昆布水つけ麺」が流行しています。
従来、つけ麺は茹でて冷水で締めた麺を皿の上に乗せますが、昆布水つけ麺はこの麺に濃厚な昆布水を絡ませます。
こうすることで、麺自体の旨味が増して従来のつけ麺とは一味違った味わいになるのです。
俺たちのラーメン(俺ラー)の本拠地、山梨県でもこの昆布水つけ麺が流行ってきているなと感じています。
需要があるからこそ、山梨県内のあらゆるラーメン店の一杯を食しているボクYUKI(ユキ)が昆布水つけ麺を提供しているお店を細かく紹介していきます。
昆布水つけ麺が好きな人、昆布水つけ麺が気になっている人の参考になれば幸いです。
昆布水つけ麺は仕込みに手間がかかったりするので提供できない日もあったり、冬場は寒さの関係で提供しない可能性もあります
昆布水つけ麺の発祥や特徴を知ろう
まず山梨県内の昆布水つけ麺を作っているお店を紹介する前に「昆布水つけ麺」についての知識を学んでおきましょう。
昆布水つけ麺の発祥は、現在兵庫県尼崎で「ロックンビリーS1」を運営しているラーメン界の重鎮「嶋崎順一氏」が発案。
現在の拠点は尼崎だが、相模原→町田→赤坂と東京でラーメン店を展開し、町田の店を運営している時に開発されたこととなっています。
かなりパンチの効いた嶋崎店主ですが、ラーメンに対する拘りは相当なもので、ラーメンの鬼「故 佐野実氏」を師事し、互いに尊敬し会える間柄だったのです。YouTubeでも結構映像出てくると思います。
昆布水つけ麺の麺は粘度のある昆布水に使って提供されます。
この昆布水は仕込みにも一定の時間がかかり、昆布の旨味成分グルタミン酸を引き出しながら純水の中で抽出していくのが一般的になるかと思います。
これにより、つけ汁に浸けずとして麺自体に旨味成分が感じられ、つけ汁に浸けることで二度美味しくなるのです。
昆布水に浸かることで、麺自体の啜り心地、喉越しがプラスに変化していくことでしょう。
店にもよりますが、「塩」「かぼす」などの柑橘系を一緒に提供する店も多いです。
↑例を上げると、コチラは東京都豊島区の東長崎駅近くにある名店「カネキッチンヌードル」さんの昆布水の淡麗つけめんで、都内でも屈指の美味しさを誇る昆布水つけ麺です。
よく見ると麺が昆布水に浸かっているのが分かりますよね?
奥には別皿で、塩・かぼす・岩海苔の提供もあり、麺自体を美味しく楽しむアイテムとなります。
昆布水を扱う店のつけ汁の多くは、清湯系のスッキリしたつけ汁が多い傾向にありますね。
これが昆布水つけ麺です。
では、昆布水つけ麺の知識を学んだところで、山梨県内の昆布水つけ麺を提供しているお店を紹介していきます。
【純水煮干し中華そば 匠庵@甲府市】
甲府駅南口から徒歩3分ほどの距離にある「純水煮干し中華そば 匠庵」さん。
恐らく山梨県の中ではかなり早い段階で、昆布水つけ麺の提供に着手している。
昆布水仕立て 淡麗煮干しつけそば
混ぜると泡立つ昆布水に中細麺が浸かり、昆布水自体の味わいはプレーンで昆布の味わいをやんわり感じる内容。
つけ汁は淡麗煮干し醤油。
非常にさっぱりしながらも、醤油の味わいに力強さを感じます。
すすり心地の良い昆布水麺なので、豪快にリズミカルに食を進められます。
【麺の虜@中巨摩郡昭和町】
中巨摩郡昭和町押越に2020年9月25日に移転オープンを飾った人気店舗。
全国の猛者が集う「2018年大つけ麺博」では、いきなり全国3位を受賞し、麺の虜の名を全国に轟かせた。
そして、山梨で麺の虜の名をさらに強いものにしたのは昆布水つけ麺の存在と言っても過言ではないだろう。
麺の虜の昆布水つけ麺は、濃厚な昆布水でよく混ぜて召し上がりくださいとアナウンスがあり、混ぜる事でフワフワの泡が立つ。
昆布水自体に強い旨味が含まれ、これだけで衝撃的な旨さが広がる。
つけ汁につける事でさらなる旨味が増幅され、このクオリティは都内の名店にも十分匹敵するレベルである。
【麺喰処 じゃジャ旨@富士吉田市】
富士吉田の名店、じゃジャ旨さん。
店内は戦後の日本をモチーフにした装飾や雰囲気を演出していて、初見の人はその雰囲気に驚く事でしょう。
昆布水と鰹のつけ麺 塩
じゃジャ旨さんの昆布水つけ麺は、中太の高加水麺に旨味強めの昆布水が絡む構成。
つけ汁はコンソメの様に和風とは離れた印象の味わいでありながら、その麺の旨みを生かせる清湯系の塩つけ汁。
昆布、鰹、鶏らの旨味成分が融合し合いとても美味しく癖になります。
提供日はFacebookより発信することが多いようです。
【中華そば 秋山@南アルプス市】
2010年6月にオープンした期待の新星。
オープンから連日混雑を見せ、早くも山梨県を代表する名店へ成長しつつある。
写真は「特製つけそば」。
昆布水の文字は無いが、麺自体には昆布水が纏わせてある。
言うなれば昆布水仕立てのつけそばと言う所。
昆布水自体には塩味はほぼ無く、完全にプレーンといった所。
塩分を残さない出汁感のある昆布水ですかね。
昆布水感は強く無いものの、つけ汁の旨味成分が強くとても美味しいつけそばです。
【麺や つきみ@中巨摩郡昭和町】
2017年より本職のうどん屋さんが、月に約2回のみのラーメン店を営業し始めました。
営業日については店前の店舗LINEや案内版で確認できます。
営業日は混雑・行列必至となります。
とろとろ昆布水の鶏つけそばです。
なお、こちらの昆布水つけそばは、時期によって提供のない場合があります。
その名の通りトロトロの昆布水が麺に絡んでおり、味わいはプレーンに近く仄かな昆布の旨味が絡んでいます。
つけ汁は醤油・出汁感が強めでリズミカル味美味しく麺を頂けます。
残った昆布水はつけ汁に混ぜ入れて飲むと美味しいです。
【らぁ麺 ゆら吉@甲府市】
2019年末にオープンしたゆら吉さん。
お店のキャパは大きく無いもののじわりじわりと知名度を上げています。
こちらのお店はメニューでは昆布水つけ麺があるものの、季節・気温等を考慮し昆布水の仕込みをしていない日が多いです。
特に秋〜冬時期には販売していない可能性もあるので注意が必要です。
SNSや店頭で販売しているか分からないことが多いので、夏期をメインに訪れた方がいいかもしれません。
ボクも昆布水目当てに行ったら食べれませんでした。
山梨県 徳行にある らぁ麺 ゆら吉の貝出汁つけ麺 昆布水 塩&柚子胡椒
昆布水に浸かった麺を塩や柚子胡椒で食べるだけで旨い!貝出汁のつけ汁はギュッと詰まった旨味で 麺をつけると貝の風味が立って 美味しい。
とにかくスープはこだわってて美味しいなぁここは!
ごちそうさまでしたヽ(´ー`) pic.twitter.com/vUc5k1zeo1
— 自称匿名希望 (@funainu) July 14, 2020
このように運のある人は食べれてます。
【麺屋 しん道@甲斐市】
甲斐市に店を構える麺屋 しん道さん。
山梨県の老舗の味「さんぷく」出身で、品のある美味しい一杯が食せるお店。
しん道さんの昆布水つけ麺は品がある一杯。
昆布水自体は仄かな旨味のある構成。
滑らかな和田製麺の細麺に昆布水のつけ汁には珍しい「酸味」のある味わいが特徴です。
上品で啜り心地の良い昆布水つけ麺を頂くならココです。
是非、あなたも山梨県内で美味しい昆布水つけ麺を食べて下さいね。
参考になれば幸いです。