今回は、山梨県甲府市丸の内にある【A kind of Magic】さんへ。
こちらは、世界的ロックバンド【Queen(クイーン)】をこよなく愛する店主さんが営むコンセプトBAR。そんなお店が、月に一度だけラーメン店へと姿を変えるというのです。
おそらく2026年初頭頃からスタートしたと思われるこの取り組み。店主さんの思いは、甲府の地に朝ラーメンの文化を広めたい! というもの。毎月最終土曜日の朝6時30分から、材料がなくなるまでラーメン営業を行っています。
しかも店主さんは、かつて甲府駅ビル「エクラン」にあった【青葉】で働いていた経験を持つ方。これはラーメン好きとしても気になるところです。
麺じい朝からほっこりするラーメンをすすれるで!
A Kind of Magic の営業案内
| 店名 | A Kind of Magic(ア カインド オブ マジック) |
| 住所 | 山梨県甲府市丸の内1-14-13 オリオン共同ビル 2F |
| 最寄駅 | 甲府駅南口より徒歩8分 |
| 電話番号 | 080-1009-0039 |
| 営業時間 | 月末最後の土曜6:30より売り切れ終了 |
| 定休日 | 月末土曜以外は通常営業 月曜定休 |
| 駐車場 | なし |
| 座席数 | カウンター5席・他テーブル・ソファー席 |
| SNS | |
| オープン日 | 2026年10月31日 |
A kind of Magicの場所・外観・アクセス


お店があるのは山梨県甲府市丸の内1丁目。
甲府の新たな飲食スポットとして注目される【小江戸甲府 花小路】の南側に位置しています。近くには、麺屋こころの2号店となる【SEN Noodle & Dining】もあります。


店頭にはラーメン営業のメニューや案内がポスターで掲示されていました。
ただし、店舗は路面の1階ではありません。階段を上がった2階にあります。
入口からQueen愛が全開!


階段を上がっていくと、扉の周辺にはおびただしい数のQueen関連のチラシやポスター。もう、この時点で普通のお店ではありません。Queen推しを隠すつもりはサラサラないようです(笑)。


ただ、店内の様子が外から分かりにくいため、初めて訪れる方は少し勇気が必要かもしれません。
思い切って扉を開けると、店主さんの明るい「いらっしゃいませ!」という声。
その瞬間、緊張感も和らぎました。


営業日・営業時間|毎月最終土曜日の朝6時30分から


A kind of Magicのラーメン営業は、毎日行われているわけではありません。
基本となる営業日は、毎月最終土曜日。朝6時30分から営業を開始し、材料がなくなり次第終了となります。
甲府市内では、早朝からラーメンを提供する本当にわずか。そんな中で、月に一度とはいえ朝ラーメンの選択肢が増えるのはありがたいところ。
店主さんは、甲府に朝ラーメン文化を根付かせたいという思いから、この取り組みを始めたそうです。ラーメン好きとしても、是非応援したい活動です!
なお、営業日や提供内容は変更される可能性もあるため、訪問前にはお店の最新情報を確認することをおすすめします。
メニュー|ラーメンはTHE中華そば一本勝負


席に案内され、メニュー表を確認します。
ラーメン営業で提供される基本メニューは、潔く【THE中華そば】の1種類。昔ながらの醤油ラーメンをイメージした一杯で、好みに合わせてトッピングを追加できます。ラーメンの価格については、一般的なラーメン専門店と比較すると、やや強気な設定という印象。
ご飯物には【チャーマヨ丼】も用意。
さらに、もともとBARということもあり、ドリンクメニューも充実しています。朝からラーメンを楽しむだけでなく、時間帯や営業内容によっては、お酒を楽しむ使い方もできそうです。注文は口頭で行い、支払いは食後の後会計となります。
店内情報|まるでQueenの展示会場!


店内はBARらしいカウンター席を中心とした構成。
カウンターは5席あり、そのほかにテーブル席やソファ席も用意されています。
そして何より目を奪われるのが、店内の装飾です。壁にはフレディ・マーキュリーのポスター。さらにQueen関連のグッズや写真などが所狭しと飾られています。
まさにQueenの展示会場!


Queenファンなら、ラーメンを食べる前からテンションが上がってしまいそうな空間。ちなみに店名の【A kind of Magic】は、Queenが1986年に発表したアルバム『A Kind of Magic』に由来するもの。
店主さんのQueen愛が、屋号にまで表れています。
店主は「フレディ・アチョー」さん
お店を切り盛りするのは、フレディ・アチョーの名前でも活動する店主さん。
訪問時はワンオペで営業されていました。
卓上調味料は胡椒のみとシンプルです。
天使さんはとても明るく穏やかな方で、人当たりも良く、コミュニケーション能力も抜群。
自然と会話が弾み、初めての訪問でも居心地の良さを感じました。


バーテンダーからラーメンの世界へ


お話を伺うと、天使さんは以前、約13年間にわたってバーテンダーとして活動していたそう。その後、かつて甲府駅ビル「エクラン」にあった【青葉】での勤務経験もあるとのこと。つまり、ラーメンについても実際に調理の現場を経験されている方。
さらに興味深いのが、現在では東京を代表する人気ラーメン店のひとつとなり、百名店にも選ばれている「あのお店」の店主さんとのつながり。バーテンダー時代からの先輩・後輩という関係で、現在も深い親交があるそうです。その方も、甲府に朝ラーメン文化を広めたいという店主さんの取り組みを理解しているとのこと。
どこのラーメン店なのか気になる方は、ぜひ店主さんに直接聞いてみてください。
THE中華そばを実食|青葉を思わせる優しいWスープ


今回オーダーした【THE中華そば】が着丼。
トッピングは鶏チャーシュー、豚チャーシュー、メンマ、なると、ネギ。
昔ながらの中華そばらしい、王道の組み合わせです。見た目はシンプルな醤油ラーメン。派手さを追求した一杯ではありませんが、どこか懐かしさを感じるビジュアルです。
鶏・豚と魚介の旨味が調和する醤油スープ


まずはスープから。スープは鶏と豚の動物系に、魚介の旨味を組み合わせたWスープ。
一口飲んでみると、動物系の柔らかなコクと魚介の風味がじんわり広がります。どちらか一方の素材が強く主張するわけではなく、全体がバランス良くまとまった味わい。
力強いインパクトで押してくるタイプではなく、優しい旨味をじっくり楽しむ中華そばです。この味わい、どこかで経験したことがあるような……。そう、かつて甲府駅ビルのエクランにあった【青葉】を思い起こさせる感覚です。店主さんが青葉で勤務していたという経歴を知っているからこそ、なおさらそう感じるのかもしれない。
動物系と魚介系の旨味を重ねながら、どちらも突出させずにまとめる構成。懐かしさのある、優しい醤油スープです。
緩やかなウェーブの中細麺


麺は中細タイプ。緩やかなウェーブが入った形状です。
啜ってみると、スープの持ち上げも悪くありません。柔らかな旨味を持つ醤油スープと自然に調和し、スムーズに食べ進められます。強烈な食感や個性で主張する麺ではありませんが、昔ながらの中華そばというコンセプトにはよく合っています。
スープとの一体感を楽しめる組み合わせでした。
鶏と豚の2種類のチャーシュー


チャーシューは鶏と豚の2種類。
どちらも過剰な味付けはされておらず、ラーメン全体の構成に合わせた優しい仕上がりです。肉の旨味を楽しみながらも、スープの繊細なバランスを邪魔しません。メンマ、なると、ネギといったトッピングも含め、昔ながらの中華そばらしい落ち着いた構成となっています。
特製オイルでスープの表情が一変!


そして今回、特におすすめしたいのが別皿で提供される特製オイル。
こちらは玉ねぎオイルに煮干しと昆布を漬け込んだものだそうです。まずは何も加えずにスープを楽しみ、途中からこのオイルを投入してみます。
すると、スープの印象がガラリと変化!それまでの動物系と魚介系が調和した優しいスープに、玉ねぎを中心とした風味が加わります。玉ねぎの旨味や香りがスープに厚みを生み出し、さらに奥行きのある味わいへ。煮干しや昆布の旨味も組み合わさり、味の輪郭が一段階豊かになる印象です。
このオイル美味しい!


最初のスープも十分に美味しいのですが、特製オイルを加えることで別の魅力が生まれます。この特製オイルは、ぜひ投入してほしい味変アイテムです。最初から混ぜてしまうのではなく、まずは基本のスープを楽しみ、途中から加える食べ方がおすすめです。
チャーマヨ丼も実食


今回はラーメンと一緒に【チャーマヨ丼】も注文しました。
細かくカットされたチャーシューに、マヨネーズを組み合わせたご飯物です。肉の旨味とマヨネーズのコクが合わさり、分かりやすい美味しさ。ラーメンの優しい醤油スープとも相性が良く、最後まで美味しくいただきました。
まとめ
良かった点
- 毎月最終土曜日の朝6時30分から楽しめる朝ラーメン
- Queenとフレディ・マーキュリー一色の独創的な店内
- 元バーテンダーで青葉勤務経験もある店主さん
- 鶏豚と魚介の旨味が調和する優しい醤油スープ
- 昔ながらの中華そばらしい麺とトッピング
- 玉ねぎ・煮干し・昆布を使った特製オイルの味変が秀逸
- 明るく穏やかな店主さんの接客と居心地の良さ
向いている人・注意点
昔ながらの中華そばや、動物系と魚介系の旨味が調和した優しいラーメンが好きな方におすすめです。また、Queenファンやフレディ・マーキュリーが好きな方には、ラーメン以外にも大きな魅力があるお店。
店主さんとの会話を楽しみたい方にも向いています。
一方で、ラーメンの価格は一般的な専門店と比較すると、やや強気な印象です。味やボリュームだけで価格を判断する方には、割高に感じられる可能性もあります。
さらにラーメン営業は基本的に月1回のみ。訪問の際は、営業日を事前に確認しておきましょう。
総評
甲府市丸の内にある【A kind of Magic】。
Queenをこよなく愛する店主さんが営むコンセプトBARで、月に一度だけ朝ラーメンを提供しています。
今回いただいたTHE中華そばは、鶏豚と魚介の旨味が優しく調和する一杯。かつて甲府駅ビルにあった青葉を思い起こさせるような、懐かしさと深みのある醤油スープでした。さらに印象的だったのが、玉ねぎオイルに煮干しと昆布を漬け込んだ特製オイル。途中から加えることでスープの旨味に厚みが生まれ、違った美味しさを楽しめます。
一方で、価格については率直に言えば少々強気。これまで数多くのラーメンを食べ歩いてきた身としては、ラーメン単体の価格で比較すると高く感じる部分もあります。
ただし、こちらのお店の魅力はラーメンだけではありません。Queenへの愛情が詰まった独創的な空間。そして、店主さんの明るく穏やかな人柄と、自然に会話が生まれる居心地の良さ。そうした体験まで含めて考えると、一般的なラーメン専門店とは異なる付加価値があると感じました。
何より、甲府の地に朝ラーメン文化を広めたいという店主さんの思いには共感します。
これからも長く続いてほしい取り組みです。
Queen好きの方も、ラーメン好きの方も、ぜひ一度この独特な世界観を体験してみてはいかがでしょうか。美味しくいただきました。ごちそうさまでした
