今回は、2026年9月18日に富士吉田市上吉田にオープンした【とりそば ささ】さんへ。
こちらは完全な新店ではなく、以前は京都市で営業していた同屋号の鶏そば専門店。京都から山梨県富士吉田市へという、かなりの長距離移転となりました。
お店を切り盛りするのは、ご主人と奥様のお二人。ご主人は関西出身ですが、奥様はこちらの方面に縁があり、それをきっかけに山梨へ移って来られたようです。
しかも今回のお店、一般的なラーメン店とはかなり違います。住宅街の奥にある一軒家でいただく、手作り感あふれる優しい鶏そば。なかなか珍しい体験となりました。場所的に、初めて行く方はなかなか難しい道のりになるかもしれません。
麺じいナビが無いと到底辿り着けへんで!
とりそば ささの営業案内
| 店名 | とりそば ささ |
| 住所 | 山梨県富士吉田市上吉田4508-34 |
| 最寄駅 | 富士山駅より徒歩34分 |
| 電話番号 | 不明 |
| 営業時間 | [月曜〜金曜]11:30〜14:30[土曜・日曜]11:30〜14:30 17:30〜19:30 |
| 定休日 | 木曜 |
| 駐車場 | あり(2台分) |
| 座席数 | 2名テーブル×2・4名テーブル×1 |
| SNS | |
| オープン日 | 2026年9月18日 |
お店の場所・アクセス|住宅街の奥にある隠れ家的ラーメン店


お店があるのは山梨県富士吉田市上吉田。
オギノ富士吉田横町店方面から細くカーブの多い道を上り、さらに住宅街の中へ入っていきます。そして住宅街を奥へ。初訪問では、「本当にこの先にラーメン屋があるの?」と不安になるほどの立地です。


営業中であれば住宅街へ入る所に【ラーメン→】の案内看板が設置されているので、こちらも目印になります。




ようやく辿り着くと【とりそば ささ】の表札とメニューボードを発見。ここまで来ると、「ちゃんとお店があった!」と少し安心しました。


特に週末は夜営業もされるが、日が落ちてから店周辺へ伺うと完全に真っ暗。街灯も特にないので気を付けたいところ。
駐車場は2台分


建物は店舗兼住宅となっており、外観は洋風の一般住宅そのもの。
駐車場は建物の奥側に縦列で2台分用意されています。
周辺は完全な住宅街で、近隣に利用しやすいコインパーキングもありません。3台以上を停めることもできないため、複数人で訪れる場合は可能な限り乗り合わせるなど、譲り合って利用したいところです。もちろん住宅街なので、店舗周辺では大声を出さないなど近隣への配慮も忘れずに。


メニュー|とりそばの「しお」と「しょうゆ」の2本柱


玄関で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて店内へ。いや、「店内」というより「お家にお邪魔します」という感覚の方が近いかもしれない!
リビングを飲食スペースとして使用しており、2人掛けテーブル2卓と4人掛けテーブル1卓が用意されています。




メニューは非常にシンプル。基本となる「とりそば」は、
- とりそば しお
- とりそば しょうゆ
の2種類です。
「しお」は鶏由来の優しい美味しさを追求した一杯。「しょうゆ」は鶏と煮干しを軸にした構成となっています。
味玉などのトッピングに加え、玄米ご飯を組み合わせた鶏そば茶漬けも用意されています。
会計は後払いで、訪問時は現金のみでした。
店内|自宅のリビングでいただくアットホームな一杯


卓上調味料はありません。
調理スペースも住宅のキッチンを活用しており、一般的なラーメン専門店とは設備も環境も大きく異なります。


営業はご主人と奥様の2人体制。お二人とも非常に穏やかで品があり、来店したことを心から歓迎してくれているような温かさを感じました。
最初は「本当に普通のお宅へ入って大丈夫なのかな?」という緊張感もありましたが、席に着いてしまえば非常にアットホーム。料理だけでなく、お二人の人柄も含めて居心地の良い空間でした。
とりそば「しお」を実食


今回オーダーしたのは【とりそば しお】と味玉。
味玉は別皿で提供されます。
ラーメンには2種類の鶏チャーシュー、白髪ネギ、スプラウト、さらに鶏クリームと鶏ひき肉がトッピング。見た目からも一般的な鶏そばとは少し違った個性を感じます。
毎日でも食べたくなる優しい鶏出汁スープ


スープは鶏出汁を軸にした、ほんのり濁りのある仕上がり。
鶏白湯のように白濁するほど濃厚ではなく、鶏から引き出した柔らかな旨味をじんわりと感じます。塩分もかなり控えめ。パンチ、濃厚、化調といった方向性とは真逆にあるラーメンです。
ひと口目から強烈なインパクトを与えるのではなく、飲み進めるほど鶏の優しい出汁感が身体へ染み込んでくる。まさに毎日でも食べられそうな鶏そば。小さな子どもから年配の方まで勧めたくなるような、穏やかな美味しさです。
歯切れの良い細麺と鶏スープが好相性


麺は細麺を採用。
フツフツとした歯切れの良さがあり、軽快に啜れます。
あっさりしたスープを適度に持ち上げ、鶏出汁との一体感もしっかり。麺だけを強く主張させるのではなく、優しいスープを自然に引き立てるような組み合わせです。この一杯の方向性にもよく合っています。
特に感激した2種類の鶏チャーシュー




今回、個人的に最も印象へ残ったのが鶏チャーシュー。
部位の異なる2種類(鶏むね・鶏もも)が使われ、どちらも厚みがあります。
そして驚いたのが食感。鶏チャーシューにありがちな淡白さはほとんど感じず、ブリンブリンとした弾力があって非常にジューシー。これはうまい!
噛み締めるほど鶏そのものの旨味が広がる!優しいスープに対して鶏チャーシューは少し力強い味わいなので、一緒に麺を食べると一杯の中にメリハリも生まれます。
豚チャーシューでは肉の旨味を強く感じるものも珍しくないが、鶏チャーシューでひと口目から「これは美味しい」と感じられるものには意外と出会えません。それだけに、この鶏チャーシューは強く印象に残りました。
鶏クリームと鶏ひき肉も面白い


そしてもうひとつ気になったのが、麺の上に乗った鶏団子のようなトッピング。一見するとつみれのようですが、箸を入れると持ち上げられないほど柔らか。
白い方が【鶏クリーム】、もう一方が【鶏ひき肉】。どちらも鶏の優しい旨味を感じる柔らかな味わい。少しずつ麺へ乗せて食べれば、穏やかな鶏そばに違った表情を加えてくれます。


別皿の味玉は甘めの醤油ダレ。プルンプルンに柔らかく、濃厚な黄身の旨味もしっかり楽しめました。スープからトッピングまで贅沢な鶏尽くしな一杯。美味しく頂きました。
まとめ
良かった点
- 京都で人気だった鶏そば専門店の味を富士吉田で楽しめる
- 毎日でも食べられそうな優しい鶏出汁
- 細麺とあっさりスープの一体感が良い
- 2種類の鶏チャーシューが特に美味しい
- 鶏クリームや鶏ひき肉など個性的なトッピング
- ご夫婦の穏やかな接客で居心地が良い
向いている人
濃厚さや強い塩味ではなく、鶏そのものの優しい旨味を楽しみたい方におすすめ。
自然派な旨味の、あっさり系のラーメンが好きな方はもちろん、小さな子どもや年配の方と一緒にラーメンを楽しみたい場合にも選びやすい一杯です。
注意点
住宅街のかなり奥にあり、初訪問では場所が分かりにくいので注意。駐車場も2台分と限られ、周辺には利用しやすいコインパーキングがありません。住宅兼店舗という特殊な営業スタイルでもあるため、車の駐停車や話し声など、近隣への配慮を忘れずに利用したいところ。
総評
京都から山梨県富士吉田市へ長距離移転してきた【とりそば ささ】。
今回いただいた「とりそば しお」は、かなり優しい一杯でした。
しかし、単に薄味というわけではありません。鶏出汁、細麺、2種類の鶏チャーシュー、鶏クリーム、鶏ひき肉。一杯を通して「鶏の優しい美味しさを楽しんでもらいたい」という方向性が明確に伝わってきます。特に鶏チャーシューは個人的にもかなりのヒット。ブリンとした食感と鶏の旨味が素晴らしく、今回の一杯で最も感激したポイントでした。
住宅街の一軒家で、ご夫婦が丁寧に作る手作り感のある鶏そば。立地も営業スタイルも含め、山梨ではなかなか出会えない個性的なお店です。
次回は鶏と煮干しを使った「とりそば しょうゆ」も早めに食べてみたい。最後まで気持ち良く過ごすことができました。ごちそうさまでした。
