今回は、東京都新宿区神楽坂に2026年8月6日オープンした【麺屋 猪一】さんへ。
京都で高い人気を誇り、食べログ百名店やミシュラン・ビブグルマンにも選ばれてきた名店が、今回ついに東京へ初進出!
猪一といえば、動物系素材に頼らず、魚介出汁を軸に仕上げる洗練されたラーメンが大きな特徴です。今回は看板メニューのひとつ【出汁そば 白醤油】をいただいてきました。
麺じいお上品で愛想の良すぎるお店やったで!
麺屋 猪一の営業案内
| 店名 | 麺屋 猪一 神楽坂 |
| 住所 | 東京都新宿区神楽坂3-6-46 |
| 最寄駅 | 飯田橋駅・牛込神楽坂駅から徒歩5分 |
| 電話番号 | 不明 |
| 営業時間 | 11:00〜14:30 17:30〜21:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 駐車場 | なし |
| 座席数 | カウンター15席 |
| SNS | |
| オープン日 | 2026年8月6日 |
麺屋 猪一の場所・外観・アクセス


お店があるのは東京都新宿区神楽坂。牛込神楽坂駅・水道橋駅から徒歩5分ほど。周辺の街並みにも馴染む落ち着いた立地です。
外観は一般的なラーメン店とは少し雰囲気が異なり、どこか料亭を思わせる上品な佇まい。


純白の暖簾も印象的で、ラーメン店というより和食店へ入るような高級感があります。
券売機・メニュー|白醤油と黒醤油の出汁そばが中心


入店後、まず券売機で食券を購入します。
会計はキャッシュレス決済のみ。
ラーメンは大きく、出汁そば 白醤油・出汁そば 黒醤油の2種類が中心となり、好みに合わせてトッピングを追加していく構成です。


ご飯ものも充実しており、鰹節の薄削りを使ったご飯、チャーシュー系のご飯、和牛を使ったメニューなども用意。


さらに自家製焼売や、自家製の「食前飲むサラダ」など、ラーメン店の枠を超えたメニューも並びます。単にラーメンを食べるだけではなく、ひとつの食事として楽しませる意識が強く感じられます。
店内は和食店のような上質な空間


店内はすべてカウンター席。席間にも余裕があり、広々としていて快適です。
清潔感も非常に高く、雰囲気としてはラーメン店というより、和食のコース料理を提供するお店に近い印象。
着席すると、よく冷えたおしぼりをスタッフさんが手渡ししてくれました。細かなところまでサービスへの意識が感じられます。
卓上調味料もこだわりあり


卓上には、
- 大辛七味
- 朝倉山椒
- 一味唐辛子
- とろろ昆布
などを用意。ただ辛さを加えるだけでなく、出汁そばの味わいを少しずつ変化させるアイテムが揃っています。


丁寧で品のある接客も印象的


今回特に驚かされたのが、スタッフさんたちの接客。親しみやすさがありながらも品があり、案内、商品説明、お出迎え、お見送りまで非常に丁寧です。単に元気が良いというより、一人ひとりのお客さんへしっかり意識を向けている印象。一般的なラーメン店とは少し異なる、接客を含めた“お店全体で料理を提供する”姿勢が感じられました。


出汁そば 白醤油を実食


今回オーダーしたのは【出汁そば 白醤油の味玉入り】。
トッピングはチャーシュー、味玉、たけのこメンマ、青ネギ、鰹節の薄削り、海苔。見た目からも和の趣を強く感じる一杯です。
そして個人的に驚いたのが、レンゲがしっかり温められていたこと。スープ温度を少しでも下げないための配慮でしょう。こうした細かな部分にも、料理への意識の高さを感じました。
動物性不使用とは思えない奥行きある魚介出汁


スープは透明感のある魚介主体の清湯。
動物性素材を使わず、本枯れ節をはじめとした鰹節を複数ブレンドし、丁寧に出汁を引いているとのこと。
最初から強烈な旨味をぶつけてくるタイプではありません。ひと口目は非常に穏やか。しかし、引っ掛かりのない優しい出汁の旨味が口の中へふわっと広がり、そのまま身体へ染み込んでいくような感覚があります。
ラーメンスープというより、丁寧に引いた和食の出汁をいただいているような味わい。白醤油の柔らかな風味も加わり、あっさりしていながら物足りなさはありません。
全粒粉入り中細麺は歯切れ良好


麺は全粒粉入りの中細麺。歯切れが良く、プツッと切れるような軽快な食感が特徴です。
繊細な魚介出汁を邪魔せず、それでいて麺そのものの存在感もきちんとあります。あっさりしたスープとの相性は非常に良く、麺とスープのどちらかが前へ出るのではなく、お互いを支え合うようなバランス。
食べ進めるほど出汁の旨味が後を引き、終盤になる頃にはスープと麺が綺麗にまとまっていきます。
チャーシューは想像以上の完成度


そして今回、良い意味で最も予想を裏切られたのがチャーシュー。
魚介出汁を主役にしたラーメンだけに、肉は控えめな存在なのかと思っていましたが、まったくそんなことはありませんでした。
柔らかくジューシーで、味の染み込み方も抜群。噛み締めるほど肉汁と旨味がじゅわっと広がり、何枚でも食べたくなる美味しさです。スープが繊細だからこそ、このチャーシューの肉感が一層際立ちます。


味玉はハーフカット。黄身は濃厚で、量としても個人的には十分。
鰹節の薄削りや海苔も出汁そばの和の方向性によく馴染んでいました。


朝倉山椒ととろろ昆布で味変


後半は卓上の調味料も使用。
特に良かったのが朝倉山椒です。白醤油の優しいスープへ加えると、独特の爽やかな香りが鼻へ抜け、味わいが一気に引き締まります。辛さで押すのではなく、香りで印象を変えるタイプの味変。
とろろ昆布も魚介出汁との相性が良く、旨味を重ねるアイテムとして非常に優秀でした。
まとめ
良かった点
- 京都の人気店の味を東京で楽しめる
- 動物性不使用とは思えない奥行きある魚介出汁
- 白醤油の柔らかさと本枯れ節の旨味が好相性
- 全粒粉入り中細麺とスープの一体感が高い
- チャーシューの完成度が非常に高い
- 朝倉山椒やとろろ昆布など味変も充実
- 接客・店内・サービスまで含めて満足度が高い
注意点
- 強い塩味や濃厚さを求める方にはかなりあっさり感じる可能性がある
- 会計はキャッシュレス決済のみ
- 店内へのアプローチには段差があるため足元には注意したい
こんな人におすすめ
淡麗系ラーメンや魚介出汁が好きな方、動物性素材に頼らないラーメンへ興味がある方に特におすすめ。濃厚さや派手なインパクトではなく、出汁の繊細さや料理としての完成度を楽しみたい方には非常に相性の良いお店です。
総評
【麺屋 猪一】の出汁そば 白醤油は、いわゆるラーメンという枠だけでは語り切れない一杯でした。動物系素材を使わず、魚介出汁を丁寧に重ねたスープは非常に優しく、最初は控えめに感じます。しかし食べ進めるほど旨味がじわじわと蓄積し、麺との一体感も増していく。
最後には「派手ではないのに、また飲みたくなる」という感覚がしっかり残ります。
そしてスープだけでなく、麺、チャーシュー、味玉、薬味、さらには接客まで含めて完成度が高い。特にチャーシューの美味しさは想像以上でした。
個人的には、これはラーメンというよりひとつの和食料理と表現したくなる一杯。優しく穏やかな出汁でありながら、最後まで飽きずに完飲完食。京都の名店が東京へ進出した理由と、その評価の高さをしっかり感じられる内容でした。ごちそうさまでした。
