2026年8月18日、山梨県甲府市富竹に【華宴】がオープン。
山梨県で「華宴」と聞けば、昔から親しまれている町中華を思い浮かべる方も多いはず。
今回オープンした華宴の店主さんは、本家華宴の先代店主の弟さんにあたる方。もともとは身延町で【華宴】を営み、地域に根差した営業を続けていましたが、身延の店舗を閉め、甲府市富竹へ移転する形で新たなスタートを切りました。兄弟で培った華宴の味を知る職人が、身延から甲府へ。
周辺には、本家華宴や、その流れをくむ【紅蘭】もあり、甲府市内のごく近いエリアに華宴の系譜を感じられる町中華が集まることになりました。
今回はグランドオープン初日のランチタイムに訪問。「ラーメン+半チャーハン」のAセットをベースに、ラーメンを「もやしラーメン」へ変更。さらに餃子も追加して、新しい華宴の味を堪能してきました。
麺じいみんな大好き町中華が令和の時代に増えるのは嬉しいな!
華宴の営業案内
| 店名 | 中華料理 華宴 |
| 住所 | 山梨県甲府市富竹1-6-24 |
| 最寄駅 | 甲府駅から徒歩35分 |
| 電話番号 | 055-206-1672 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00 17:00〜22:00頃 |
| 定休日 | 月曜 |
| 駐車場 | あり |
| 座席数 | カウンター8席 テーブル10席分 |
| SNS | なし |
| オープン日 | 2026年8月18日 |
華宴の場所・外観・アクセス・駐車場


お店があるのは甲府市富竹1丁目。
美術館通り周辺のエリアで、「新貢川橋南2」交差点の近く。ガレージピースの隣に店舗を構えています。
本家の華宴からは車で約5分、華宴の流れをくむ紅蘭からも車で約2分ほど。それぞれに関係性の深い店舗でありながら、地理的にはかなり近い場所で営業することになります。お客さんとしては、同じ系譜の味を短い距離で食べ比べられる面白いエリアになりました。


赤と黒を基調にした鮮やかな外観


店舗は赤と黒を基調にした、非常に分かりやすい外観です。特に赤色の鮮やかさが目を引き、通りを走っていても店舗の存在に気付きやすいデザイン。昔ながらの町中華という業態ではありますが、外観は比較的新しく、はっきりとした色使いで存在感があります。暖簾も目立つ!


訪問したのはグランドオープン初日。
店舗独自のホームページやSNSなどで大々的な告知を行っていたわけではなく、知る人ぞ知るような形で迎えたオープン初日となりました。それでも店内には、お馴染みさん思われるお客さんの姿もありました。
店頭には和田製麺をはじめ、祝いの花が届けられていた。
駐車場は少し離れた場所に


なお、お店は駐車場完備をしているが、店の目の前にはなく50mほど離れた場所にある。
具体的には店より西側(店に向かって右側)50mほど先、ガレージピースの敷地を超えてすぐの駐車場が華宴の駐車場になります。なお、駐車専用スペースは1番・2番・4番・5番となる。3番は近隣の買取専門店専用駐車場となります。


駐車可能スペースには上記写真のように、お客様駐車場の印があります。
華宴のメニュー構成・ランチセット
店内に入り、まずはメニュー表を確認。
町中華らしく、麺類からご飯物、一品料理まで非常に豊富なラインナップです。
ラーメンからご飯物まで選択肢豊富な町中華


ラーメン類は複数用意されており、身延時代のメニュー構成をある程度引き継いでいる印象です。一方、以前提供されていたワンタンメンなど、移転後には確認できなかったメニューもありました。
個人的な注目メニューは、ラーメン・あんかけ系ラーメン・麻婆ラーメン・梅チャーハン・中華丼・麻婆丼あたり。


また身延時代同様に、お得なセットメニューもあります。ラーメン・半チャーハンのAセット・ラーメン半中華丼のBセット・ラーメン・半豚キムチ丼のCセットとなります。
セットのラーメンは、差額を支払うことで別のラーメンへ変更することが可能とのことで、今回はセットのラーメンを「もやしラーメン」へ変更しました。単品をそれぞれ頼むよりもセットを活用しやすく、町中華らしく麺とご飯の両方を楽しみたい方にはありがたいシステムです。


さらに、一品料理・おつまみ・ドリンク類まで揃っており、昼食だけでなく町中華でお酒を楽しみたい方にも対応できる内容となっています。
カウンターから調理を眺められる華宴の店内


カウンター席からは厨房の様子がよく見え、言わばライブキッチン状態。炒め物を作る音や鍋を振る姿を間近で眺めながら料理を待てるのも、町中華ならではの楽しさです。
卓上調味料は一般的な構成。
ベテラン店主の調理を目の前で楽しめる
店主さんは、ひと目見ただけでも長年厨房に立ってきたことが伝わるような貫禄があります。しかし実際に話をしてみると非常に穏やか。笑顔もチャーミングで、時折お客さんへ声を掛けながら、和やかな雰囲気で営業されていました。
身延時代から多くのお客さんに親しまれてきたのは、料理だけでなく、こうした店主さんの人柄も大きかったのだろうと思います。
グランドオープン初日という新しい環境でも慌てる様子はなく、長年培ってきた経験を生かしながら次々と料理を仕上げていく姿はさすが。鍋を振る姿を間近で見られたのも楽しい時間でした。
カウンター8席は満席になるとややコンパクト
店内にはカウンター席が8席。さらに小上がりにも合計10名分ほど用意されています。カウンターの座席間隔は狭め。
なお、グランドオープン初日は店内で喫煙(紙巻きも電子も)されているお客さんも散見。今後の店内ルールがどのようになるかは分かりませんが、特に令和の時代でランチのピークタイムに店内が喫煙可能だと、お店の利用を敬遠するお客さんも出そうなので、店側は一考する余地はありそうです。


Aセットのもやしラーメン


今回注文したのはAセット。
通常はラーメンと半チャーハンの組み合わせですが、差額を支払って「もやしラーメン」へ変更しました。さらに餃子も追加。いかにも町中華らしいボリューム感のある食卓が完成しました。


なお、上の写真は同行者オーダーの通常のラーメン。
シンプルがベストな一杯。普通に美味しくて満足な一杯です。
炒め野菜の旨味が溶け込む「もやしラーメン」
もやしラーメンは、基本のラーメンに炒め野菜をたっぷり加えた町中華らしい一杯。具材には、もやし・豚肉・にんじん・ピーマン・きくらげなどが使われています。
野菜の彩りも良く、丼から立ち上る炒め物の香りが食欲を刺激します。
動物系出汁に野菜炒めの旨味が溶け込む醤油スープ


スープは動物系の旨味を感じる醤油ベース。
そこへ炒めた野菜や豚肉の旨味が流れ込み、通常のラーメンスープとは少し違う厚みが生まれています。野菜由来の甘みがあり、鍋で炒めたことで加わる香ばしさも良いアクセント。
派手な素材を使った現代的なラーメンとは異なりますが、飲んだ瞬間に安心できる町中華らしい味わいです。
そして、どこかに「華宴らしさ」を感じるのも印象的。身延から甲府へ場所は変わりましたが、長年培ってきた味の根底にあるものは、しっかり残っているように感じました。素朴ながら旨味と甘みがあり、何度もレンゲを動かしたくなる美味しいスープです。
和田製麺の中細麺はTHE町中華の安心感


麺は和田製麺の中細麺。
黄色がかった色合いで、見た瞬間から昔ながらの町中華を思わせるタイプです。ツルッとした啜り心地があり、醤油スープとの絡みも良好。炒め野菜と一緒に麺を持ち上げれば、スープだけでなく野菜の旨味や香ばしさも一緒に口へ運ばれてきます。
スープとこの具材には非常によく馴染む組み合わせ。「こういう町中華の麺が食べたかった」と思わせる安心感があります。
熱々シャキシャキの炒め野菜が主役級に美味しい


もやしラーメンで特に良かったのが、上に盛られた炒め野菜。野菜は熱々で、もやしを中心にシャキシャキとした鮮度の良い食感が残っています。
炒めすぎて水分が抜けているわけでもなく、生っぽさを残しているわけでもない。町中華のベテランらしい火入れです。さらに鍋で炒めたことで、ほんのり香ばしさも加わっています。
この炒め野菜の香りがスープへ徐々に移り、食べ進めるにつれてラーメン全体の味わいが変化していくのも面白いところ。野菜の甘み、豚肉の旨味、醤油スープのコクが一体となり、もやしラーメンとして非常に満足度の高い仕上がりでした。
半チャーハンや餃子
あっさりなチャーハン


華宴の系譜ということで、個人的にラーメンと同じくらい楽しみにしていたのがチャーハンです。目の前で手際よく鍋を振り、短時間で仕上げられていきます。半チャーハンには紅しょうがが添えられており、米の質感はややしっとり。
本家華宴並びに、修行性が営む桃李や紅蘭とは味の方向性が異なります。味付けは穏やかで米のしっとり感を残した、優しいチャーハンとなっています。同じ華宴の系譜であっても、店主さん自身が長年の経験から築いた調理方法や味付けがあるのでしょう。
本家との違いを比較しながら食べられるのも、今回の甲府移転によって生まれた楽しみのひとつだと思います。
餃子も加えて町中華を満喫


今回はセットに加えて餃子も注文しました。ジューシーで美味しいです。
昼はセットでしっかり食事。夜は一品料理とお酒を楽しみ、最後にラーメンやチャーハンも良し。そんな使い方ができるのも、ラーメン専門店とは異なる町中華の魅力です。
まとめ
良かった点
- 身延で営業していた華宴の味を甲府市内で楽しめる
- 本家華宴の先代店主の弟さんによる経験豊富な調理
- 炒め野菜の旨味と香ばしさが溶け込むもやしラーメン
- 和田製麺の中細麺が昔ながらの町中華スープと好相性
- 熱々でシャキシャキした炒め野菜が美味しい
- ランチセットは差額で別のラーメンへ変更できる
- 店主さんの穏やかな人柄とアットホームな雰囲気
- 麺類からご飯物、一品料理までメニューが豊富
注意点
- カウンター8席が満席になると、やや隣との距離が近く感じる
- オープン初日は店内で喫煙するお客さんが見られたため、今後の喫煙ルールは確認したい
- 身延時代からメニュー内容が一部変更されている
- 本家華宴と同じ味を期待すると、料理によっては方向性の違いを感じる可能性がある
こんな人におすすめ
- 甲府市で新しい町中華を探している方
- 身延の華宴を以前利用していた方
- 本家華宴や紅蘭など、華宴の系譜を食べ歩きたい方
- もやしラーメンや野菜炒め系ラーメンが好きな方
- ラーメンとチャーハンをセットで食べたい方
- 昔ながらのアットホームな町中華が好きな方
- 美術館通り・富竹周辺でランチを探している方
総評
2026年8月18日に甲府市富竹へオープンした華宴。
今回頂いたもやしラーメンは、動物系の旨味を感じる醤油スープへ、熱々の炒め野菜から甘みと香ばしさが溶け出す、まさに町中華らしい一杯。和田製麺の中細麺との相性も良く、派手さではなく、何度でも食べたくなる安心感のある美味しさでした。
一方、半チャーハンは本家華宴から想像していた味とは異なり、同じ華宴の名前を掲げながらも、長年料理人として歩んできた店主さん自身の個性が表れているように感じます。
そして何より印象に残ったのが、お店全体の温かい雰囲気。店主さんは貫禄のある職人ですが、話してみれば非常に穏やかで、時折見せる笑顔も印象的。昔からのお客さんと思われる方々とのやり取りを見ていると、料理の腕だけでなく、その人柄も含めて身延で愛されてきたお店なのだと感じます。
新天地でも地域に根付き、長く愛される町中華になってほしい一軒です。美味しくいただきました。ごちそうさまでした。
