今回は、東京都東村山市栄町に2026年8月1日オープンした【純手打ち さんや食堂】さんへ。
こちらは、都立家政エリアの人気店【食堂 七彩】で店長を務めた方が独立して開業したラーメン店です。
七彩系の大きな特徴である、注文を受けてから麺を切り出す「手打ち・手切り」の技術を受け継ぎ、切り立ての自家製麺とチャーシューを使った中華そばを提供しています。
昔ながらの食堂を思わせる親しみやすい外観と、現代の高い技術で作り上げるノスタルジックなラーメン。今回は、2種類のチャーシューで丼を埋め尽くした「肉そば」をいただいてきました。
麺じい日本の心を感じさせる絶品の一杯やで!
さんや食堂の営業案内
| 店名 | 純手打ち さんや食堂 |
| 住所 | 東京都東村山市栄町2-38-17 |
| 最寄駅 | 久米川駅より徒歩4分 |
| 電話番号 | 不明 |
| 営業時間 | 11:00〜14:00 17:00〜20:30 |
| 定休日 | 火曜・第3月曜 |
| 駐車場 | なし |
| 座席数 | カウンター8席テーブル2席X3 |
| SNS | X |
| オープン日 | 2026年8月1日 |
さんや食堂の場所・外観・アクセス


お店があるのは東京都東村山市栄町。
最寄り駅は西武新宿線の久米川駅で、駅から徒歩約4分です。駅から比較的近く、周辺住民の普段使いはもちろん、電車を利用したラーメン巡りでも訪れやすい立地となっています。
紺色の「純手打ち」の暖簾が目印
外観は、昔ながらのローカルな食堂を思わせる親しみやすい佇まいです。
入口には紺色の暖簾が掲げられ、白い文字で「純手打ち さんや食堂」と記されています。ラーメン好きにとって「純手打ち」の文字は、それだけで期待値を大きく高めるもの。店内でどのような麺が作られているのか、入店前から興味を引かれる外観です。


オープン直後ということもあり、店頭には多くの祝い花が並んでいました。
【純手打ち だるま】や【麺や 七彩】など、店主さんとつながりの深い七彩系の人気店からも花が届けられ、これまで築いてきた信頼関係が伝わってきます。
券売機・メニュー構成・おすすめメニュー
店内へ入ると、左側に大型券売機があります。
先に食券を購入し、入口付近にあるセルフサービスの給水機で水を用意してから席へ向かう流れです。
純手打ち中華そばを軸にしたメニュー構成


訪問時の主なメニューは、
- 中華そば
- 特製中華そば
- 肉そば
- ねぎそば
- チビ中華
となっていました。
お店の基本となる中華そばへ、チャーシューやネギなどのトッピングを加えて選ぶ分かりやすい構成です。「チビ中華」は通常より量を抑えたメニューと思われ、お子様や少食の方にも利用しやすそうです。
初訪問なら特製を食べておきたいしオススメ
お店のスープと純手打ち麺をシンプルに確認したい方には中華そば。チャーシューまでしっかり味わいたい方には、肉そば、全てを美味しく楽しみたい方は特製が断然オススメ!
本来は特製中華そばを注文する予定でしたが、訪問時は売り切れ。そこで、2種類の豚チャーシューをたっぷり楽しめる肉そばを選択しました。
店内で体感する手打ち・手切りの職人技


店内はカウンター8席を中心としたコンパクトな空間です。
奥にはテーブル席もありますが、訪問時は開放されていませんでした。


お水は入口付近でセルフサービス。
卓上調味料は黒七味のみという、非常にシンプルな構成です。
注文を受けてから麺を手切りする七彩系の調理工程
さんや食堂で特に注目したいのが、麺を仕上げていく調理工程です。
注文が入ると、店内には「ゴトゴト」と麺を切る音が響きます。七彩系店舗の大きな特徴でもある、手打ち・手切りによって、提供直前に麺を切り出していくスタイル。さらにチャーシューも切り立てで用意し、一杯ごとに鮮度を意識しながらラーメンを完成させていきます。
あらかじめ大量に用意された麺や具材を組み立てるのではなく、注文ごとに丁寧な工程を重ねる職人仕事。提供まで多少時間がかかったとしても、その調理風景を見ていれば、待つ時間そのものも楽しみに変わります。
純手打ちの肉そばを実食レビュー


今回オーダーしたのは「肉そば」。
トッピングは、
- 豚バラチャーシュー
- 低温調理ロースチャーシュー
- 細切りメンマ
- ほうれん草
- ネギ
という構成です。
肉そばという名前の通り、丼の表面はチャーシューで美しく埋め尽くされています。昔ながらの中華そばを思わせる醤油色のスープに、たっぷりの肉と緑のほうれん草が映える、食欲を刺激するビジュアル。
節系魚介と動物出汁が次第にまとまる清湯醤油スープ


スープをひと口飲むと、最初に感じるのは節系魚介の風味。魚介の香りと旨味が先行し、その土台を動物系の出汁が支える構成。清湯醤油らしいすっきりした口当たりに、醤油の香ばしさも重なります。
最初の印象では、比較的穏やかでインパクトを抑えたスープにも感じました。
しかし、麺やチャーシューとともに食べ進めるほどに、魚介、動物出汁、醤油の旨味が次第にまとまり、一杯としての美味しさが大きく高まっていく。
ひと口目の強いインパクトが徐々に薄れていくラーメンは多くあります。対して、さんや食堂のスープは、食べ進めるほど味の構成が理解でき、後半へ向かうほど満足感が増していくタイプ。この味の展開こそ、高い技術によって作られたラーメンの証だと感じました。美味い!美味すぎる!!
切り立ての純手打ち太麺はフワフワで滑らかな食感


麺は、店内で手打ち・手切りされた太麺です。
見た目からは力強く、しっかりした歯応えを想像しますが、実際の食感は想像以上に柔らか。フワフワとした優しい弾力があり、口の中を包み込むような独特の質感です。
表面は非常に滑らかで、喉越しも良好。柔らかいだけではなく、麺そのものの存在感や適度な弾力も残されています。
また、スープ以上に麺から熱さを感じられた点も印象的でした。切り立て・茹で立ての麺が熱をしっかり抱え込み、最後まで温かく美味しく楽しめます。
節系の醤油スープとの一体感も高く、麺を啜ることで、スープの旨味がより立体的に感じられました。七彩系の技術を受け継ぐ、非常に完成度の高い純手打ち麺です。
豚バラと低温調理ロースの切り立てチャーシュー


肉そばには、2種類の豚チャーシューがたっぷり盛り付けられています。
ひとつは、程よい厚みを持った豚バラチャーシュー。脂の甘みと肉の旨味があり、噛み応えも適度に残されています。


もうひとつは、低温調理された豚肩ロース。しっとりと柔らかな質感で、豚バラとは異なる上品な肉の味わいを楽しめます。どちらも提供前に切り出されているため、表面の乾燥も少なく、肉の風味やみずみずしさをしっかり感じられました。
ラーメンの華ともいえるチャーシューの完成度が高いと、一杯全体への満足感も大きく高まります。異なる部位と調理法を食べ比べられる肉そばは、チャーシュー好きにもおすすめです。


細切りメンマやほうれん草、ネギも、スープや麺の邪魔をせず、食感と風味の変化を与える名脇役となっていました。
まとめ
良かった点
- 食堂 七彩の技術を受け継ぐ純手打ち・手切り麺
- 食べ進めるほど旨味とまとまりが増す醤油スープ
- フワフワで滑らかな太麺の独特な食感
- 切り立ての豚バラと低温調理ロースを食べ比べられる
- 久米川駅から徒歩約4分とアクセスしやすい
- 調理工程から職人技を間近で楽しめる
注意点
- 一杯ずつ丁寧に作るため、提供まで時間がかかる場合がある
- 訪問時間によっては特製メニューが売り切れる可能性がある
- 訪問時は奥のテーブル席が開放されていなかった
- 強烈な濃さや派手なインパクトを求める方とは方向性が異なる
こんな人におすすめ
- 食堂 七彩や純手打ち だるまのラーメンが好きな方
- 手打ち・手切り麺を味わいたい方
- 久米川や東村山市で新しいラーメン店を探している方
- 昔ながらの中華そばを現代の技術で楽しみたい方
- チャーシューをたっぷり食べたい方
- 食べ進めるほど美味しさが深まるラーメンが好きな方
総評
さんや食堂の肉そばは、昔ながらの中華そばを現代の高度な技術で表現した、ジャパニーズ・ノスタルジーを感じる一杯でした。節系魚介と動物出汁を重ねた醤油スープは、ひと口目の派手さで勝負するのではなく、食べ進めるほど旨味と一体感を増していきます。
注文を受けてから手切りされる太麺は、見た目から想像する以上に柔らかく、フワフワで滑らか。切り立ての2種類のチャーシューも完成度が高く、麺、スープ、肉のどこを取っても丁寧な仕事が感じられました。
一見すると昔ながらの中華そばですが、その味と食感は、簡単には再現できない職人技によって成り立っています。このようなラーメンを味わえる喜びを噛み締めながら、最後まで美味しくいただきました。久米川を代表する人気店へ成長していく可能性を感じる、非常にレベルの高い一軒です。ごちそうさまでした。
